【トランペットの発音、サックスの音色】

無料メール相談サービスに、トランペットとサックスを演奏される方から相談を頂きました。

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【質問者】
社会人吹奏楽から6人ホーンバンド経てユニットで活動しています。5年くらいで、自己流です。

トランペットはここ2年半先生に習っています、月イチ位です。

動画26分40秒からのトランペットの低音の入りが潰れる原因と対策を知りたいのですが。

緊張するからだけで片付けるとトランペットの失敗が目立ち、saxより本腰入れて練習してるのにセトリから外され本番で使えないので、なんとかしたいです。

どうやったら本番に潰れず、せめてお笑いにならない程度に普通にできますかね?

本番10回くらいやっていますが、トランペットがまともに通ることはほぼないです。

潰れなくても高音が外れたりします。

サックスは低音の響きは好きなのですが、高音の音色がまとまりが悪いような、艶がない気がします。

どうやったら良くなりますか?マウスピースとリードはプロに相談してセッティング決めてます。

①本番で金管をお笑いみたいな失敗しない程度に安定して吹けるようなんとかしたい

②サックスの高音域の音色を艶っぽくまとまりあるようにしたい

この2点、アドバイスいただけたら嬉しいです。よろしくお願い致しますm(_ _)m

【バジル】
〜トランペット〜

動画で聴いたところでは、これはけっこう低音の入りで、上に音がハズれているので、吹きはじめのときにやっていることが吹きたい音より高い音が出ることである、ことを意味します。

なので、質問者さんにとって音を下げる効果を持つことというものを見つけて、それを使って低い音の出し方を見つけていくというのが、このフレーズをもっと思い通りにするための練習の理屈になります。

〜サックス〜

動画で聴いたところ、音がうまく鳴っていない印象がします。良い音って、

・楽器のツボにハマってる
・なんだか吹きやすい
・なんだかミスしにくい
・なんだか響く
・なんだか美しい

という性質が全部揃う傾向がかなりあると思うんです。

なので、サックスという楽器で、いろいろな音域でそういう性質がより感じられる吹き方を探すというのがこの場合の練習の発想としてオススメです。

【質問者】
早々のご返信ありがとうございます。

Tpは、緊張で当てる狙いがずれているのかもしれません。

頭の中でちゃんと正しい音程で歌っていないかもしれないと思いましたので練習では吹くことしかなかったですが、歌を聴いたりちゃんと音が自分のものになるよう聞き込みをします。

緊張で頭の中の音程も上ずってしまう傾向があるかもしれません。

あとはマウスピースを当てる位置がちゃんと左下かもう一度意識してみます。

練習でやりすぎるくらいでないと本番絶対できないので・・・。

サックスはなかなかすぐにどうにかなる感じではなさそうですね・・・ポイント全てがクリアできるような吹き方を吹きながら考えてみます。

今まで遊んでいるだけで基礎練習をしたことがないので一般的な地道作業をやっていないせいだからイチから基礎練習全部つぶしていくよりは気が楽ですが、合理的にポイントを絞れる感じではなさそうなので急に越え方の糸口が分からない大きな壁があるのを教えていただけたという感じですけども、、、。

響きに関してはブレスを強めにアタックでノータンギングが一番響く感じなんですがそういう部分的な話ではないんですよね?

ツボは正直どっちの楽器も良く分かってないですがなんとなくでもわかるように意識するしかないですね。

なんだか意識ばかりがテーマになってますが、きっと今の自分に足りないものなんだと思います。

練習でできたつもりが通用しない以上意識している状態を癖づけられるよう今回をきっかけにやってみます。

【バジル】
音を下げる効果を持つものを、マウスピースの位置以外も考えて試してみるとよいかもしれませんね。

どアップの映像見せてもらえたら位置に関して具体的なアドバイスもできるかもしれません。

サックスは基礎練習してないんですね。確かに、そういう印象を受けました。

この場合、その楽器がどうすれば自由に使えてしたい表現ができるか?ということを調べる・試す・見つけていく時間という意味での基礎練習が、です。

しっかりブレスしてノータンギングのときがよく響く感じがすると感じているのだとしたら、それを手がかりやヒントにタンギングのやりようを探ったりすることもできそうですよね。

わたしはサックス奏者じゃないので、サックスのコツとかテクニックを教えることはできません。

じゃあ専門の金管は?となるとそれも実は簡単なコツとかってなくて、音を出す仕組み音を変える仕組み呼吸の仕組みなど、物理とか生理とかから考えるわけです。そこはサックスも同じだろうと思います、

ツボにハマっているときは、先のメールに書いたように、どちらの楽器も

・吹きやすい
・コントロールしやすい
・ラク
・よく鳴る・響く
・音がキレイ

のうちの少なくとも3つくらい感じられることが多いのではないかなあと思います。

そういう手応えとか、現象があればそれがツボである可能性がけっこう高いということです。

普段吹いている中でたまにでもそういう瞬間があれば、それを手がかりやヒントにすると良いでしょう。

【質問者】
ご返信ありがとうございます。
アップの動画撮ってみました。

鏡写しになっています。

お忙しいところ恐れ入ります、位置等アドバイスいただけたら助かります。

【バジル】
トランペット
鏡写しなら、たぶん、アンブシュアモーションはご自身から見て
音を上がるとき左下
音を下がるとき右上
っぽいです。
そして基本的に左寄りにマウスピースが当たっている。

高い音はけっこうマウスピースを下に当てて発音、低い音はいつもより右上に当てて発音すると出やすくなるかな?

サックス
たしかに、こちらの方がキレイになっていますね。ぶら下がる感じがだいぶ減っています。トランペットで知っていることを転用したところが、ご自身の知性を用いていて、それこそがとても価値あることです。

【質問者】
パッとやった感じでは基礎練で日により高音域の調子に大分ムラがあるのですが
安定した感じがしました。出やすいかは微妙なので、引き続き意識して試します。

低音は高音より練習と本番のギャップが激しいので意識して色々検証します。

音色が明るくなりたくてバックのライトウエイトにMoMoのスロート細くして
ショルダーの傾斜もつけたマウスピースを使っているのですが暗く感じます。
ビックバンドで3番か4番のTpやるとき、音色も音の通りももっと通用するようになりたい、いつかはファーストでガンガン鳴らしたいと思っていますが、音色を明るく尖らせたいのも、サックスで書いていただいた良い音の条件を意識していればよいですか?

【バジル】
低音のときに、確実に高音よりマウスピースの位置を高くできてますか?わからないようであれば、オンラインもしくは対面レッスンが必要かもしれません。

音色については、道具によるものや個性でかなり印象が変わるので、良い音の諸兆候グループとは別と思っておくと良いでしょう。

音色をいじろうとして鳴り方を損ねたり吹きにくくしたりしちゃうのは結構あるあるです。

– – 三日後- – –

【質問者】
3日間ルーティンの基礎で検証しましたが、変な力みが減りやっぱり安定感が増した気がします。

まだ低音域傾向のフレーズ、高音域傾向のフレーズごとで位置を意識的にあてておく感じですが慣れてきたら微調整する方向でやってみます。

ただ本番で使えていない程度の自分の最高音近くのハイベーからハイDが前よりうまく出ないので慣れですかね?

悪影響はなさそうなので続けていこうかなと思います。

最低音域は明らかにアタック時に響く感じが出てうれしくなりました!

A.sax
持ち上げると高音域が響くので持ち上げた調子を見ながらゆっくりおろすというやりかたでアンブシュアと吹き込みの角度を探っています。

この三日間で良くなった気がして、録音聞くとまだまだですが自分で吹きながら聞く分と吹いてる感触はかなり良く何やっても楽しいです。

直接相談できたこと、アドバイスいただけたことがモチベーションと自信につながっているので年明けはさらに良い感じのライブができそうだなとワクワクしています。

吹奏楽をはじめた当初は、技術的な未熟さでやっぱ大人の趣味として始めただけだからはこんなもんよねーと思われたくないという気持ちが強く、目立つと邪魔だから音を出すなという空気の中なんとか見返したい思いでして、まだトラウマ的にあります。

しかし、今は人が聞いてまた見たい聞きたいと思われるとこまでいきたいと変わってきました。

聞くほうにしたら来歴とか関係なく楽しく心地よい空間を共有出来たらよいわけで技術的な言い訳は通用しないわけです。

色々出来ることはやっていく中でも自分では限界が見えるところがたまってきたらぜひレッスンお願いしたいと思っております。

【バジル】
低音が改善して高音が吹きにくいということは、低音を改善させたことの真逆を高音に対してやってみるとどうでしょう。

マウスピースの位置を、高音のときは真逆の左下にたっぷりスライドさせてみる。

聴く人が望んでいることは、出来の良いものというよりは、善意や熱意や誠意のこもったものでしょうね☺

高度な演奏にハッとするのも、実は出来そのものというよりは、それを実行しているひとがそこに鍛錬や才能を注ぎ込み結晶化されているからだと思います。

そこに何かが込められている、結晶化していることが、人間にとって意味や価値があるのではないでしょうか。

それでは、良いお年を!

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