舌と首

何年も前になりますが、あるときフルーティストでアレクサンダーテクニーク教師の常木香苗さんにホルンの演奏を見てもらって、大事な気付きがありました。

そのレッスンの中で気がついたのは、自分が

舌を動かすときに一緒に首の後ろの筋肉も緊張させていた

ということ。

しかし、よく考えてみると、舌は頸骨(背骨、首の骨)より前にある食道のさらに前にある気道より若干前上にあります。つまり、舌は「首」とか「口の中」で言うとかなり前の方にあるんです。

ということは、舌の働きに、そっからかなり遠いところにある首の後ろ側の緊張なんて、必要ないんです。

なのに、やっていた。

首の後ろの筋肉の緊張は、頭から首への圧迫を起こします。
首の筋肉が頭を下の方へ引っぱり下げるからです。
そんなことをしていると、気道が圧迫され、呼吸の流れにずいぶん邪魔をします
ホルン演奏の邪魔になっているのは、明白です。

ときどきタンギングのときに、息の流れと音が止まってしまうことがあったのですが、おそらくこれが原因だろうとはっきり分かってきました。

舌と首は、別の構造です。
別々に動かすことができます。

舌の場所、首の場所をそれぞれはっきり理解し、舌の動きに首の緊張は必要ない事を理解する。
そして、首の緊張に気がついたら、よく観察しながらそれをやめてみる。

レッスンを受けた次の日にそのように練習していたら、ちょっと展望が見えました。

かなり何年も気にして悩んでいた問題でした。
それが自分のやっていたことに気がついた事で、比較的スムーズに解消できました。

Basil Kritzer

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舌と首」への2件のフィードバック

  1. 先日は誘ってくれてありがとう!
    アレキサンダーテクニックのレッスンを受けて、バジル君といろいろ話して、
    僕のホルン演奏に対する大きなヒントを得られました!
    このブログも素晴らしいですね!貴重な知識やアイデアが沢山ある。
    活用させてもらいます^^

  2. 坂くん

    一回目のレッスン体験から得るものがあって、良かったね!
    また何回でもお試しに来て下さい。

    周りの友達も、どんどん声かけてね。ぼくに連絡があれば、体験無料なので (^_^)/

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