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金管楽器で、マウスピースの位置、唇の状態セッティング、息の吐き方など広義の『セッティング』が少しズレていても、意図する音程がソルフェージュできていてかつとにかく出そうとすれば、けっこう当てられます。
でも、そのとき発音がちょっと汚かったり、体に力みを感じたり、響きが窮屈だったりします。
これはいわば、Emergency Auto Correction Program 『緊急自動修正プログラム』が機能している状態。
気持ちよく、完璧に音を出すにはこのプログラムを停止してあると都合がよい。
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①出したい音を決める
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②その音はこうやって出すと自分が思っているセッティングを意図的に行う
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③『さあ、どんな音が鳴るだろう?なんなら全然ちがう音が出ても面白い』と思う
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④音を出す
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⑤3により緊急自動修正プログラムが停止していれば、2のセッティングでどんな音が出るかが分かる
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⑥5でわかったことをふまえ、興味関心に応じて次の1や2を行う
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この流れで、きのうレッスンに来てくださったトロンボーン吹きの方は非常に力みが取れ音の鳴りがすごく良くなりました。
Basil Kritzer