教える側の、自分のための望みが大事

先日、、所属するスタジオ「BODYCHANCE」で『レッスン力アップ〜やり方&受け方の秘訣〜』と題したセミナーをしました。いちばん光を当てたかったのは、レッスンをするにしても受けるにしても、「自分が自分にどのように話をしているか」です。

いま思い起こすと、楽器や歌の先生たちは

「教える側として何をすべきか、何をしなければならないか」

を常に考えて自分自身にプレッシャーを与えていたのが分かります。その焦りや圧迫が、生徒が躓いているときに冷たい言葉や追い詰める態度につながる。

だからレッスンを教える側こそがまず、

「自分はこのレッスンでどんなことを伝えたいかな」
「レッスンをすることのどんなところが自分は好きなんだろう?」
「教えることは自分の人生にどんな価値を与えてくれているのだろう?」

というふうに自分の『望み』を探るのが大切です。

義務感や「〜すべき」「〜せねばならない」で人間は動けません。緊張してしまいます。

人間がラクに動け、力を発揮できるのは「〜したい」「〜が自分にとって重要」と思えているときです。

教師は生徒のそれを引き出しサポートするのが仕事ですが、まず自分自身にそれを行ってあげるのです。

教師は育てるのが仕事ですから、育てるという作業を自分自身に自分のためにしてあげるのです。これはとても楽しく、ラクで、ワクワクすることです。そのワクワクすることを生徒にもしてあげて、その方法も渡してあげるわけです。

翻って、レッスンを受ける側はどうでしょう?よくあることとして、義務感でレッスンに通うようになってしまう。自分でお金を払っているにも関わらず。これは日本の儒教的な上下関係が教師/生徒の関係を侵食してしまうのが大きいですね

もちろん、教師を尊重し尊敬する文化は素晴らしいもので、生徒がエゴを保留して教師から吸収できるようにしてくれます。ですが、教師/生徒の関係は断じて上下関係ではありません。

生徒は、教師を満足させたり、喜ばせたり、機嫌を取る必要はありません。生徒は自分が大切にしていることのためにレッスンを受けるからです。ですので教師の機嫌を伺うより、自分のために全身全霊で質問や疑問、悩みを教師に「預ける」とよいでしょう。それに応える教師こそ、あなたに合っています。

これが、教師と生徒間で化学反応を媒介する信頼関係です。

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