【三日間の新潟・長岡レッスンを振り返って】

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三日間、新潟・長岡でレッスンしました。

初日はトランペット4名、バストロンボーン1名。

二日目は11人レッスンしましたが、ピッコロ、クラリネット、トロンボーン、ホルン、トランペット、マーチングホルンなどをはじめ中には尺八を演奏される方もいらっしゃいました。

レッスンでは腕の使い方が大きな助けとなりました。

腕って、鎖骨と肩甲骨との三者で肩関節を作るわけですが、これを『腕ユニット』とすると、この腕ユニットの起点は鎖骨の付け根(首元のところ)なんですよね。で、こっから腕ユニットを後ろに動かすのは馴染みある人が多いですが、前に動かすのは、やってないことが多い。

後ろに引きっぱなしで固定しているのを前に動かす選択肢を加えると、呼吸のキャパが広がって息を吸ったり吐いたりしやすくなったり、楽器の構えが合理的になり収まりが良くなったり。そんなことが尺八・ピッコロ・トランペットの方に共通してありました。

最終日のきょうは、非常に印象深いメンタル面のレッスンをはじめ、ホルン・オーボエ・尺八・バストロンボーンと多様な楽器の方がレッスンにいらっしゃいました。

ある方は、演奏時の鼻抜けの問題に悩んでいらっしゃいましたが、どうも原因の少なくとも一面は『息の吸い方』にあるようでした。

この方の場合、『鼻から短く息を吸う⇔吐く』ということをリズミカルに繰り返したあとお腹をドンと内側に引っ込めて発音すると、鼻抜けの改善のみならず発音も音質もものすごく良くなるという結果が繰り返し得られました。

推測ですがこれは鼻から吸うと、吸い方を間違えにくい・癖のある吸い方ができないという面があるということなのだと思います。

お腹ドン!も、もっとも直接的でシンプルな能動呼気なのかもしれません、癖の発動をバイパスする作用があったようなので。

癖をバイパスしたときに得られる明らかな手応え・改善。それを『自分の真の実力』と規定することで、そのような吹き方の像をはっきりさせ、それを基準に身についた癖を明らかにし、異なる選択肢を練習できるようにする。

そのような構図のレッスンであったように思います。

このようなモデルは色々応用が利きそうです。

他にもたくさん、学びあり経験値アップさせてもらえた3日間でした。
全部で23人の方とレッスンできました。

協力者、受講者の皆様にお礼申し上げます。

Basil Kritzer

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