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楽器演奏や歌唱の、『うまくいったことの再現性』を得ようとするとき、
やる必要のあることは二つ。
①運動や感覚の再現
②その運動や感覚と結果の対応チェック
である。
再現性が得られないとき、この二つのどちらかを抜かしていることがある。
①を抜かしているときは、ある種ただやみくもにやっているときだ。うまくいったとき、何したかな?どんな感覚だったかな?というところを調べ、仮にで良いからその運動や感覚はこうであったはずだ、と定めてみよう。
②を抜かしているときは、覚えたり再現したりしている運動や感覚で間違いないと思いこんでいるときだ。結果が出ないのを運動や感覚が再現できていないからだと思ってしまうが、そもそも、①は仮定であるのを見過ごしている。
さあ運動や感覚は再現できたぞ、果たしてこれが結果につながるやり方かどうか、試してみるというスタンスが必要だ。
再現したはずなのに結果が出ないときは、結果が出たのが別の運動や感覚のおかげであった可能性を探ろう。
Basil Kritzer