【アレクサンダーテクニーク界におけるかめはめ波問題】

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『アレクサンダーテクニークの寺子屋』について。
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「小学生男子のかめはめ波理論」というものがある。
まあ、ぼくが作ったんだけれど。

ドラゴンボール全盛期、日本の津々浦々の生意気盛りの小学生男子たちは、いつの日かかめはめ波を発射できるようになると信じ、日夜修行に励んでいた。

そして、まだかめはめ波は打てずとも、その型の訓練に余念がなく、お互いに競い合っていたのだ。

教室では、数人の男子が集まり、渾身のかめはめ波を披露したものだ。俺のかめはめ波が強い、いや俺の方が強い、と。

・・・しかしここでひとつ問題が発生する。

一体、どうやって誰のかめはめ波が強いと決めるのか。目に見えないかめはめ波の強さを、どうやって比べ優劣を決めるのか?

この問題は、多分に日本的な伝統が解決した。

そう、「空気」だ。

その場の空気で、アイツのかめはめ波が一番強い、と合意が形成され、そいつは以降確固たるリスペクトを獲得していた。

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この、「教室のかめはめ波王座決定戦」問題は、実はアレクサンダーテクニークの世界にも多分に存在する。

アレクサンダーテクニークの世界には、その内部のみで通用するへんてこりんで時代遅れな専門用語の数々があるが、要は「からだの使い方が良い・悪い」決定戦ともいえるべきものが展開される空気がある。

しかし、問題は「からだの使い方の良し悪し」を、一体どうやって判定するのか、だ。

ここで登場するのが、「大先生」陣や、教師養成コースの先輩たちである。彼らは難解な専門用語を鮮やかに駆使し、容赦なく新入生や後輩の「からだの使い方」を断じてゆく。

素直な後輩たちは、徐々に「自分は悪い癖だらけの、身体の使い方がダメダメな人間だ」と思い込むようになる。そして、大先生や先輩たちに「よろしい」とお墨付きをもらう日を心待ちにし、効果があるのかどうかもよくわからない修行に励む。

さて、大先生や先輩たちは何をもって身体の使い方の良し悪しを判じるのか?それは・・・わたしには理解できない不思議な何か、だ。

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アレクサンダーテクニークは、効果がある。
しかし、なぜどのように効果があるのかは、まだまだ明らかではない。

そこは、かなり不思議なものだ。

しかし、肝心なのは「効果」だ。

効果、有益性、アレクサンダーテクニークを使う人自身の主観的な肉体感覚。それらの向上や改善、増進でしか、アレクサンダーテクニークにおいて「からだの使い方の良し悪し」は測れない。

言うなれば、測るのは大先生や先輩ではなく、レッスンを受けた人自身・主体的にアレクサンダーテクニークを使っている人自身なのだ。

この主体的・主観的な判断を、大先生や先輩にあずけてはイケない。
預けると、かめはめ波問題が立ち上がる。

別の言い方をすれば、

「アレクサンダーテクニークができているかどうか」

「からだの使い方が良いかどうか」

を、先生や先輩に判断してもらいたい人には、アレクサンダーテクニークはあまりおすすめできない。

『アレクサンダーテクニークの寺子屋』では、アレクサンダーテクニークを教える。アレクサンダーテクニークの使い方を教える。

その使い方が結果として良いか、正しいかどうか。

それはあなた自身が判断する。

判断基準はただひとつ。

「あなたの役に立っているかどうか」

なのだ。

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アレクサンダーテクニークの寺子屋

第1回 7/23 09:30-11:30
第2回 7/23 19:00-21:00
第3回 7/24 14:00-16:00
第4回 8/13 09:30-11:30
第5回 8/13 19:00-21:00
第6回 8/16 09:30-11:30
第7回 8/16 14:00-16:00

いずれもオンライン開催。
一回6000円。

単発参加可能。
複数、連続参加おすすめ&大歓迎。

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