ひとりで練習しているとき、レッスンで吹くときはだいたい調子が良いし、悪くても良い吹き方ができるようになった。でも、それ以外のとき、変に硬くなりしっくりこなくて悶々とすることがある。
ひとりで練習、レッスンで吹く、以外に楽器を吹くことがほとんど無いのだが、きょう久々にそういう機会があった。防音室の試奏。
練習やレッスンは、自分の中で意義や自分にとっての大切さが明確だ。おかげで、自分の吹き方や意識な質に注意を払える。でもきょうの防音室の試奏はそれがなかった。目的は吹くことでも練習することでも無かったから。
そしたら、なんだか身体が硬く、在り方・吹き方の質が悪い。いやーな気分になった。ちょっとした失望感や無力感のようなものを感じた。
後で、身体の感覚や気持ちを受け止めてみると、自分が気持ちよく自分らしく楽器を吹けなかったことが悲しく感じているのに気付いた。
いままでずっと、吹き方が思い通りにならないことや身体が硬くなってテクニックが機能しないことに、「焦り」や「ヤバイ」という気持ちでいたが、それは実は「悲しい」気持ちを避けようとする反応だったんだということに気付いた。
中学生のころからずっと、うまくいかないことや失敗することに凄く焦りや恐れを抱いていたし、あがり症のきっかけもそれ。でも、本当に感じていたのは、悲しみだったんだ‥‥。
自分が、うまく楽器が吹けないことが悲しかったということを認識できていなかった。そりゃあ、あがり症にもなるし、解決策も分からなくなってしまうよな。根底の感情が分かってなかったんだもん。
きょうから妙な落ち着かなさや硬さを感じたら、「うまくできないことが悲しい」ということ、「悲しみを避けようとしているかもしれない」ということを意識としてみよう。大きな大きな、パズルが解けた気がする。