【悪目立ち回避の努力は上達にはつながらない】

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【悪目立ち回避の努力は上達にはつながらない】

きのう、高校生ホルン吹きとレッスンしていてあった話。




元々の相談事は、

『音がこもってしまう・暗くなってしまう』

という事。



….しかし、実際に聴いてみるとそうでもないので、不思議だなあと思っていたのですが、快活なフレーズでも時々タンギングせずに発音している。

そこで、具体的に「タンギングして発音してみて欲しいところ」を指示してやってみてもらったら、

音色もフレーズもパキパキとしてクリアになった。
一回で、すぐに、あっさり簡単にできた。



そうなると当然、尋ねます。

『なんで、タンギングせずに発音しようとしていたのですか?』

その答えは..

「タンギングすると音が外れたりして汚くなることがあるから….」

というものだった。

『ということは、こうやって明るくパキパキと演奏することより、『汚い音にならないように、悪目立ちしないように』ということを優先して吹いていたということ?』

とさらに尋ねると、「そうです」とのこと。



本人としては、「タンギングせずに発音すること」が「望まない柔らかさ、不明瞭さ」に結びついていることは気づいていなかった。

しかし、

「ああならないように、こうならないように」という発想ではすぐにやりたいことができない壁に行き当たる

ということの好例だったように思う。



また、「汚くならないように」「(悪く)目立たないように」という言葉が一番前面に出てきて、かなり本気でそれに集中するというのも日本的、あるいは日本吹奏楽部的な現象のように感じた。


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◎やってみたいことをやろうとする

◎してみたい表現をしてようとする

◎その過程で様々な「粗」があるのは当然

◎「粗」を削る、無くすことに照準を合わせるのではなく、やりたいことを実現することに照準を合わせてその方向で努力する
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これが、日本なのか吹奏楽部的なものなのかは分からないが、「文化的」に不慣れで少し逸脱的な感じがあってなかなか心理的に大変かもしれない。

でも、上達するというのはそういうことであり、努力するというのはそういうことであり、

何よりこうすると実際いろんなことができるようになっていく。

そんでもって、楽しい。

だから、ぜひその発想を意識的に使って、日々の音楽活動に当てはめてみて欲しい!


Basil Kritzer


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