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【自然体と練習】
…普通に疲れや忙しからなんですが、少しホルンの練習のモチベーションが落ちていた。
…ということに気付いた、ということがかなり新鮮というか久しぶりというか。
楽器を練習するのが自分にとってすごく大事で大好きだということを深く理解しているが故に、モチベーションが上下することを普段全然気にしていなかった。
あまりやる気感じなくても、練習すると充実したりするのを知ってたから。
でも最近、プレッシャーや劣等感や落ち込みを感じている自分により敏感に気づくようになってきたことで、
否定的な感情や思考から出発して練習することを保留して代わりに「出したい音」や「表現したいこと」を奏でる選択をするのが上手になってきていた。
その結果、気に留めなかったようなモチベーションの変動を今度はよりヴィヴィッドに感じ始めているのかもしれない。
昨日は、モチベーションや発想の低下を自覚するという、自分にとってはレアな経験をした。
それで、「練習を、面白くしてみよう」という工夫をするという着想に至る。
そうして今日、「何を吹きたいかな、何なら面白そうかな」という問いかけから出発し、ひと吹き毎にその問いを自分にしながら練習したら、とてもよかった。
メンタルにもフィジカルにも無理が減り、より自然体になった。
『自分にとって練習が面白いものになり、モチベーションが上がるように工夫しましょう』
というのは大昔から多くのひとがアチコチで述べている、至極当たり前の話であるのだが、
自分が自分の内側からそれを主体的に体験し気づくことは深みがちがう。
自然体という着地点が、新鮮だった。
Basil Kritzer