アンブシュアモーションとセッティングの手順を知って、出せなかったハイCが何回も出せるようになった高校生

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高音が鳴らせないと悩む高校生ホルン吹きからメールで相談が来ました。試してみてほしいことを提案するなどしてやり取りを続けたところ、10日間ほどで大きな進歩がありました。

写真と本文は関係ありません
(写真と本文は関係ありません)

【質問者】

こんにちは。ホルン4年目の高校生です。

私は4年目でハイCがでません。

あと、私は2回ぐらいアンブッシュアを変え、どの位置だったら、綺麗に音を出す事ができるか試しました。で

すが、高校生でアンブッシュアを変えて、高音を出そうと思って、スラーを練習しましたが、いつもハイB♭から息のスカーという音しか出なくなりました。

私は4回ぐらいハイB♭を吹くとその後口がバテてしまい、アンブッシュアが崩れてとても吹きにくくなります。

私のアンブッシュアの位置が良くないのでしょうか?何が原因でしょうか?

また、私は高音になると目線が下がり楽器も下がり、とても体に力が入ります。

なので、私は目線を上げて吹こうと意識はしていますが、そうすると次は腕に力が入りますます、疲れてしまいます。

その事を改善するためにどのようにすれば体に力が入らず、楽に吹く事ができますか?

長々とすいません。よろしくお願いします。

【バジル】

こんにちは。

まずは下記の記事を参考にして、音の上下にともなうマウスピースの位置変化を調べて、あなたのアンブシュアモーションを把握して下さい。

①金管楽器を演奏するひとのための、アンブシュアに関するヒント
②金管楽器の3つの基本アンブシュアタイプ

【質問者】

こんばんは。

試したところ、

音が上がるにつれて、マウスピースの位置が下がり、
音が下がるにつれて、マウスピースの位置が上がりました。

【バジル】

実際楽器で音出しながら?
(夜遅いから、どうなのかなと思い確認)

【質問者】

マウスピースだけの使用です。

【バジル】

マウスピースだと違うことがあるので、実際に楽器使ってるときにまた調べてみて下さいね。

上下の動きが分かったら、その動きの軸が垂直なのか傾きがあるか調べて下さい。

それでライン(ルート)が分かったら、音階あるいらリップスラーでそのラインに沿わせるつもりで、わざと上下の動きを少し増やしてみて下さい。

お知らせお待ちしております。

【質問者】

わかりました。夜遅くまでお返事ありがとうございます!

すいません。最後にお聞きしますが、今のままのアンブッシュアで取り組んだ方がいいですか?

【バジル】

・いまの吹きかた
・最初楽器をはじめたときの吹きかた

両方、マウスピースの上下動きを調べてみて下さい。動きのラインが一緒かもしれないしちがうかもしれません。

– – -数日後- – –

【質問者】

調べました結果どちらとも、

音が高くなるとマウスピースの位置が下がり、音が低くなるとマウスピースの位置が上がりました。

【バジル】

では、普段やってる音階やアルペジオ、リップスラーなどを

音を上げるときはわざと少しマウスピースと口を引っ張り下げる

音を下げるときはわざと少しマウスピースと口を押し上げる

ようにして吹いてみてください。
曲でも同じようにしてみてください。

あと、上下の運動に傾きはありますか?
下↔上
右下↔左上
左下↔右上

のどれが近いか、調べてみて下さい。

【質問者】

ちなみに私は以前からプログや動画を見てこのようなことを今日の練習でためしたのですが、やはりハイB♭から息の音しかなりませんでした。

【バジル】

上下運動の左右はすでに調べていたのですか?
また、左右の傾きはありましたか?

【質問者】

高い音だと左下、低い音だといつも頭が動いてしまい、あまりはマウスピースは動きません。

【バジル】

では、

①音を下げるときに楽器を右上に持ち上げると音を下げやすくなると思います。

左下↔右上を常にやるようにしつつ、次は発音に関して次の記事に書いてあることをやって音階やアルペジオなどやってみて下さい
アンブシュアセッティングの手順

【質問者】

左下に動かしてやったところ、何回も挑戦し、2回ほどハイCbがでました。また、やろうとしましたが、もうバテてしまい、出ませんでした。

【バジル】

ハイCbというのは普段も出せる音ですか?

【質問者】

ハイBは普段でてましたが、ハイCbはでてません。

ですがやはり少しバテただけで息の音しかでないのがとても気になります。

【バジル】

じゃあ、ハイCbが出たってのは確かな変化なんですね?

【質問者】

はい。確かな変化だと思います。

【バジル】

アンブシュアセッティングの手順もやってみましたか?

【質問者】

やりました。

【バジル】

ということは、左下⇆右上のアンブシュアモーションだけを取り入れたときより、セッティングと組み合わせたときにはじめてハイCbがでたということですね?

【質問者】

そうですね。セッティングを意識すると前よりか無理なく吹くことができました。

【バジル】

・左下⇆右上のアンブシュアモーション→その結果、出せなかった高音が出せた
・セッティングの手順→その結果、前より無理なくできた

効果が明確なので、まずは1週間くらい、少なくともこの二つのテクニックに意識的に取り組んでみませんか?

【質問者】

わかりました。やってみます。

– – – 翌日 – – –

【質問者】

こんばんは。朝練も放課後練もハイCを何回もだすことができました!

ほかにアドバイスがあればお願いします。

【バジル】

・左下⇆右上のアンブシュアモーション
・アンブシュアセッティングの手順

この二つで、10日前はハイBbが4回しか吹けなくてそのあとアンブシュアが崩れていた状況だったのが、ハイCを何回も出せたのなら、随分進歩ですよね。短期間で。

その二つのことを使って、他に色んなエクササイズ(奏法的エクササイズというよりは、アルペジオやリップスラーなど音型的エクササイズ)や曲を試してみて、自分にとって効果的あるいは楽しく充実して感じられる練習のメニューを作っていってみるといいんじゃないでしょうか。

あとは、どんな練習にも音楽の表現を加えること。

それをしていると、不安や自己否定がすごく減って、技術的な練習もとても効果的になります。

詳しくはこちらの本をぜひ読んでください。
マンガとイラストでよくわかる 音楽演奏と指導のためのアレクサンダーテクニーク〜実践編〜

【質問者】

わかりました。これから色々練習します!
本当にありがとうございました。

また機会があればお願いします!

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