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このブログにある記事『客席まで届く、迫力あるサウンドのために』をお読み下さった方から、メッセージが届きました。
質疑応答を含めて、ご紹介します。
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【指導者Aさん】
あまりにビックリしたことがあったのでご報告させていただきたくメッセージをお送りしました。
いま私は、とある高校の吹奏楽部のレッスンを定期的にさせていただいています。
つい先日、テスト明けで生徒の演奏のコンディションがまだ上がらない中だったのもありますが、豊かで大きな音がなかなか鳴らず、どうしようか困ってしまいました。
そのとき、先生のブログの「客席まで届く、迫力あるサウンドのために」という記事の中の、「演奏空間を認識するエクササイズ」を思い出し、やってみることにしました。
音楽室という狭い空間だったのと、エクササイズがうろ覚えだったために若干アプローチが違うものになってしまいましたが、
①生徒たちに目を瞑ってもらい、コンクール地区大会の会場をイメージしてもらう
②ステージに立っているイメージで、客席の奥の壁を見る
③客席の天井を見る
④座席を見渡す
⑤自分の後ろにある反響板をイメージする
⑥自分の頭上の反響板をイメージする
⑦会場の隅の空気も振動させるような音を出そう
という指示を少しの間を空けながらしました。
その後に音を出してみたら…
全く別のバンドが吹いているんじゃないかというほど、音色も響きも良くなったのです!!
全く力みのない、非常に明るい音で、肌がビリビリくるくらい空気が振動していたように感じました。
ビックリしすぎて、まともなフィードバックもできずに「すっごく良くなったね!!」という事しか言えずでした。(笑)
このとき、生徒たちにどんな変化が起きたのでしょうか?身体の使い方が変わったのかもしれませんが…
具体的に何が変わるとこうも音が変わるのでしょうか?不思議でたまりません。
それに、こういうときにどんな声がけをすれば、この状態が持続できるのでしょうか。
最後が質問になってしまいましたが…、嬉しかったのでご報告でした。
生徒たちにとって楽しく有益な時間になるような、そして音楽っていいなと思ってもらえるレッスンにするべく、バジル先生のブログも読みつつ探求の日々です。
【バジル】
>>このとき、生徒たちにどんな変化が起きたのでしょうか?
ホルンをトランペットだと思って演奏するのと、ホルンをホルンだと分かって演奏するのとではかなり音がちがってきそうですよね?
それと似て、実際に演奏している空間をちゃんと認識しているのと、全然していないのとでは、変わってくるのだと思います。演奏空間も楽器ですから。
>>それに、こういうときにどんな声がけをすれば、この状態が持続できるのでしょうか。
持続させたい事柄ではなく、練習したい事柄です。
指が回った!という達成も、持続させることというよりは練習(=再達成)を繰り返すことでよりモノにし、よりよくしていきますよね。
演奏空間のインプット、という取り組みをもっと日常的に取り入れて練習の一部にしていくことだと思います。
演奏空間以外にも、
・自分自身
・聴衆
・作品の意味やメッセージ
も大切です。これら合わせると、「練習」したい要素が4つあるわけです。それらもぜひ実践してみてください。
詳しくはここに書いてあります。
『本番で力が出せるような練習のやり方』
【指導者Aさん】
なるほど、いつも練習している音楽室も、楽器だと考えて練習していく、ということようなことですよね。
良いアドバイス、本当にありがとうございます。
これからコンクールに向かうに従って、視野が狭くなりがちなのですが、「練習したい要素」を常に頭に置いて練習に臨みたいと思います。
P.S.吹奏楽・アンサンブル・オーケストラのレッスン
・演奏会・コンクールを前にバンド・グループの伸びや方向性に行き詰まったとき。
・本番に向けて自分たちがいままでできなかった質と次元の演奏を実現するために。
・バンド・グループの創造性・芸術性を一気に引き出すために。
ピアノ講師です。自分自身今でも先生についてレッスンを受けています。
が、どの先生に教えていただいても、豊かな音が出せず、苦しんでいます。
昨日、アレクサンダーテクニークのことを知り、きっと私に必要なことはこれだ!と思っています。
どうぞよろしくお願いします♪
イシダさま
このたびはコメントを頂き、ありがとうございます。
ぜひこのブログをお楽しみいただければと思います。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
Basil