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2012年版、キャシー・マデン先生との学び備忘録その3です。
【自分を抑え込もう、落ち着かせようとするのではなく…】
〜ガクガクブルブルはなぜ起るか〜
・本番のときの手足の体の震え。これがなぜ起きるのかの理解が新たになった。いままでは、これはアドレナリンが引き起こすもの、と考えていたが少し違っていた。
・本番のときは、自然とアドレナリンが出る。練習やリハーサルより「興奮」する。これは健全であり望ましいこと。本番は「興奮」していたいものなのだ、それが人前に出てパフォーマンスをするということの醍醐味であり、アドレナリンのエネルギーが必要だから。
・とすると、本番のときは「普通」の状態ではない。心身は活性化し、ハイになる。このハイな状態を「良くない」と誤認し、「落ち着こう」としたとき、心身を活性化させようとする自然なはたらきと、落ち着かせようとする場違いな力が拮抗して手足や体の震えを引き起こす。
・わたし自身は、本番のとき、相当に手足が震える。しかし、手足が震えてもそれに圧倒されずに音楽や演奏技術にフォーカスすることで演奏そのものはちゃんとできることを体験を通じて体感していた。しかし、実は震えは無理に落ち着かせようとする結果起きていると知ったとき、ピンときた。落ち着かせようとしている面が確かにあったからだ。それを「しないでいいんだ」と想像したとき、本番時に自分がかなり強いエネルギーを感じており確かに興奮しているのに気付いた。
・そのエネルギーを押さえ込まずにそのまま演奏に向けたらどうなるだろう?と想像したら、ものすごくパワーがある感じがした。本番ときは、練習ときよりよっぽど表現も音量も幅を大きくできそう、というか、押さえ込まなければもっともっと大きく積極的に前向きに演奏し表現しているであろう自分がいることに気付いた。11月にソロの本番があるので、どうなるか楽しみだ。
Basil Kritzer
お世話になっております。
早くドキドキしたくなってきました。
普段の練習でドキドキする方法ないでしょうか(笑)
なるほど??!
「落ち着く」という言葉への妄信。
落ち着く、ということを理解していなかった現実。
ステージにふさわしいのは、
興奮したときのエネルギー!
・・・それをコントロール仕切れないのでは?
という思いが浮かんできました、今。
massy さま
練習のときに、1000人の聴衆の前にいることを想像するとか、あるいはいま自分はウィーンフィルで吹いているんだと想像するとかすると、かなりエネルギー湧きますよ!冗談ぬきで。
tazuko さま
「コントロールしきれないのでは…」という不安が、落ち着こうとする原動力になるのかもしれませんね。