受動的な動き

きょうの入門セミナーでは教えていて、いろいろと大きな発見・学びがありました。

ホルンの方をレッスンしていたとき、

・ソルフェージュをしていて
・マウスピースが口に接触していて
・上下の唇が触れ合っている

状態で音を鳴らす準備ができていて、そこから音を実際に鳴らす際、

「息が唇を通過していこうというそのときに、唇が一瞬後から動いて音が美しく鳴る」

ということが起きたのが見えたんです。

アンブシュアを「作りに」かからずに、まさに

「望んでいる音に、唇やアンブシュアが寄り添っていって、音が生み出されていく」

ような動きでした。

故アーノルド・ジェイコブズが、「音が唇になにをするかを命令している」と述べていることの意味が実感とともに分かった気がしました。

アンブシュアは、ソルフェージュ(心の中の歌)を「聞いて」それに寄り添って動いてくれているんですね。

自分でアンブシュアの感覚を感じようとしながらコントロールするのと、繊細だけれども本質的に大きなちがいがあるんですね。

わたしのホルンの先生のフランク・ロイド先生は、ほんとうにアンブシュアがゴムの伸び縮みのように柔軟、縦横無尽で、「これは別次元の技だな….」と学生時代は思っていましたが、そうか、これをやっていたんだと分かった気がします。

アレクサンダーテクニークのキャシー・マデン先生にも、

「身体全体の協調作用が整って、息を吐くことが骨盤底からちゃんと働いていたら、口の中も、舌も、アンブシュアもすべて受動的な働きになってくるはずよ」

と3年前に言われたこととつながりました。

ずーっと心に残ってたんですよねー

ブログでは読めない話もたくさん!ぜひメルマガをGET♪

レッスンの申込や出張依頼などについては、こちら!

受動的な動き」への2件のフィードバック

  1. ホルン歴1年の、還暦前のおじさんです。
    ホルンの前はトランペット吹いてましたが、訳あってホルンに転向して四苦八苦(音を外す)していて、自分なりに色々工夫した中でこれはってのがありました。
    A3サイズの合板を反射板(反響板)として譜面台に乗せ、右斜め後方下部に設置して演奏すると、自分の音がよく聞こえタンギングのニュアンスがよくわかり、びっくりするほど演奏しやすかったです。
    仲間からは音がよく聞こえてたとのお褒めの?言葉をいただきました。私の所属してる吹奏楽団はホルンが一人なので、反射板は屋外だけではなく屋内でも、特にデッドスペースでは有効です。もっと早く気付けば良かった!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です