いま大阪に出張通訳で来ています。
1ヶ月半ぶりの関西。ゆるくていいですね (^_^)/
昨晩は私がアレクサンダーテクニーク教師になるべく学びつつ仕事させてもらっているスタジオ、
BODY CHANCE 大阪梅田スタジオにて教師養成授業の通訳&受講。
ときどきこのブログでもその授業で学んだ事や気付いた事を書いています。
アレクサンダーテクニークは大きな意味では「自分のやりたいことをやれるようになる」
そのためのメソッドです。
その教師になる過程で一番大切なのが、
「自分がやりたいこと」を通してアレクサンダーテクニークを理解する事。
私の場合は、それがホルンを吹く事です。
昨晩も授業でホルンを吹きました。
校長のジェレミー・チャンスさんが「ホルンを吹くという活動のなかでの『自分の使い方』」
これを専門的にみてくれます。
昨晩のケースでは主に三つの事を学べました。
まず楽器を持ち上げ、構え、息を吸い、そして吹くという一連のにおいて、
「頭と身体全体」に気が付いておくというアレクサンダーの基本中の基本。
ほんのちょっと、軽く意識を頭と体全体に向け、それに気付きながら構え直すと、
持ち心地やアンブシュアとマウスピースの一体感、吹き心地の明確さなどそういったことが
繊細かつはっきりと変わりました。
次に息を吸う時に横隔膜が下に動いて内蔵が押され、お腹が膨らむのですが、
その「お腹」は専門的には腹腔といいます。
この腹腔、ふつうお腹と言って思うような前側だけでなく、いわゆる腰のあたりや脇腹も腹腔なんですね。横隔膜より下、骨盤底より上のすべてのスペースが、肺に息が入ることを許すための息の支えのスペースなんだということ。
これを気付かせてもらえたときに、息を吸う時の姿勢の楽で動きの自由な安定が得られ、また吹いているときも姿勢や脚の安定につながりました。腹腔の場所と大きさ、それの息への支えに気付くと体重の要である腰部が機能して、全体的な姿勢の安定と楽さが生まれます。
とっても為になる体験でした。
最後が、左手の事。
ホルンの左手は楽器の重量を支える役割を一部担っています。そして左手の指はレバーを動かします。このように左手の中に別々の役割が同居しているので、左手をおおざっぱにまとめて(結果的に混乱して緊張しているわけですが)使っちゃってるのに気付かせてもらえました。
そこで、左手の指の仕事と、手のひらの担っている支えの仕事の区別をつけると、左腕全体がラクになりました。以前から気付いていたものの正体不明だった左腕の緊張がこれで解決。
ホルンの演奏をアレクサンダーテクニークでみてもらうと、こういうふうに毎回ほんとうに新鮮な発見があります。
とても喜ばしいのは、アレクサンダーテクニークで教えてもらえることは「直さなきゃいけない」ところや「ダメなところ」ではないことです。
思いもしなかった新たな観点と観察から、新鮮な発見と自分でどんどんうまくなっていくためのポイントが見つかる。そういう楽しさと喜びのあるレッスンです。
もう何年も学んでいますが、それが毎回新たに起るのがいまでも不思議です。
とにかく体験あるのみ。
体験ワークショップがほんとおススメですよ。
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腹腔のこと、左手のこと・・・
またすごく学ばせていただきました。
私は、介護やマッサージの分野から
アレクサンダーテクニークと向き合っていきたいです。
早く、みなさんと一緒に勉強したいですね。
東京、大阪と行ったり、来たりと大変ですが、
お体をどうか、大切にして下さい。
いつも、あなた方の健康とご活躍を祈っています。
またお会いしましょう!
ありがとうございます。
左上腕を骨折する前から、少し長い時間練習すると左手がすごく疲れるのが苦痛でした。シングルだから楽器は普通より軽いはずなのに…。
骨折後は、練習後にとにかく患部が痛くて辛いのです。
もしかしたら、手のひらや指の「不自然さ」が上腕の負担になっているのかもしれないですね。自分でも左手はなんだか落ち着かなさを感じながら吹いていますし…。
見ていただけるのが一番いいのですが、遠出ができるまとまった時間が今は難しいので、いただいたヒントを心に留めながら練習してみようと思います。
川島大和さん
お気遣いありがとうございます m(-_-)m
ジェレミー先生、仕事の上司としては大変な人ですけれど(笑)、
教師としては本当に素晴らしい。
きょうも数々の発見をさせてくれました。
毎度毎度、大事な得るものがあり、しかも毎回すっと浸透するから、
2日も経てば次の新しいことを学べるという。
自分もこういう教師になりたいです。
pamina さん
骨折は上肢帯(腕/首/方などのあたり)に大きなショックを与えます。ですから、敏感に痛みがあるのは大事なサインです。
うまくピックアップして、優しく軽く繊細に楽器を持ったり吹いたりする動きを探り出していく過程で、奏法全体がすごくよいものになるチャンスかもしれませんね。
大事なのは、焦らない/急がない。
吹く音符の数が減ってもいいから、自分の状態に沿って優しく繊細に楽器に取り組む方向でやっていくといいかもしれません。