重心を落として腹式呼吸をしようとすると、首や喉が力んでしまう….どうしたらいいの?

プロのサクソフォン奏者の方よりご質問を頂きました。

【質問】

重心を落とす事で安定した息を出す事が出来、腹式呼吸に繋がっていくのかなと思います。

しかし、今は首や喉に力が入って身体全体が力んでしまっています。

頭を動けるようにと意識しても、息を吐く時に喉が首の後ろに引っ張られてるような感覚で、首に力が入ってしまい、結果体はこわばったままで息も入らず指も動きません。

喉を開こうとはせず、喋ってる時と同じように閉じないようにしようという意識をしても上手くいきません。

何か解決策はありますか?

【回答】

こんばんは!書いてあることを読んでいると、

「重心を落とす」

ことをやろうとしているのが最大の原因になっている可能性があります。

こちらの記事、参照してみてください。重心が高い感じ、不安定な感じ、たいていむしろ吹きやすく音もよくテクニックも機能します→ https://basilkritzer.jp/呼吸法

重心を落とそうという思考、努力を何か別のものに完全に置き換えてみましょう。

・息はかなり上の方に入り
・息は上方向に吐く

これを意識するとどうなるでしょう?

【返信】

じっくり読ませて頂きました。一気に楽になった感じがします。

もう一つよろしいでしょうか。

サックス奏者は指を沢山動かすわけですが、とにかく練習して速く指が動くようにする事は当たり前の事と思います。

それ以外に、楽器を持たずに出来るトレーニング、または指の強化トレーニング(特に薬指と小指)やストレッチ、それぞれの指が独立した動きが出来るようにするトレーニング方法など、何かありましたら教えて頂きたいです!

【返答】

とにかく練習したら指が速く動かせるか、といえば多分、そうはいかないケースが想像以上に多いと思います。
指がうまく動かないのを指のせいだと思い始めると、指をいじめるような態度になって、力んでむしろ動きづらくなることがありませんか?

そもそも、指の筋肉は大部分が前腕部にあります。

指を鍛えようとしているとだいたい目に見える指を鍛えにかかりますが、ここは非常に繊細であり、強くしようというアプローチは馴染まないと思います。

前腕部にしても、握力を上げるためなら鍛えるのが良いでしょうが、演奏のために強くしようというのは、よほど注意深いトレーニングでないとまずい気がします。

オススメは、動かして鍛えるのではなく、音楽に合わせてまず息とキーやトーンホールの開閉自体をイメージしていくことです。

それが明確になったら、はじめて指の動きを音楽に合わせてイメージする。

それで十分またはそれが最適なことが想像以上に多いかと思います。

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重心を落として腹式呼吸をしようとすると、首や喉が力んでしまう….どうしたらいいの?」への1件のフィードバック

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