少ないけれど間違ってないアンブシュア

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ホルンの世界では、おそらくフィリップ・ファーカス氏の著書の影響が大きくて、このようなアンブシュアは「間違っている」とされてしまう。

でも、それを間違っていると判断する理論は不完全なもの。むしろ理論の方に誤りがある。

なぜか?

たとえばこのひとは理論的に正しいと「される」アンブシュアに変えようとしたら、かなりの確率で吹けなくなってしまうだろう。

吹けなくなるとは、一時的なものではなく、このアンブシュアのままやっているときに到達できるレベルには決して戻れないだろうし、全く吹けないままという可能性もある。

このアンブシュアも「正しい」と判断できるアンブシュア理論の方が(完璧ではないにしても)完全だ。

アメリカのトロンボーン奏者、故ドナルド・ラインハルト氏が体系立てたアンブシュア分類法と、その後の世代の指導者によって整理されている見方は、その点とても有益だと思う。

ファーカス的な理論ならば切り捨てられたり壊されてしまいかねない少数派(でも総数はたくさんいる)をちゃんと認識し、そのタイプに合った練習法を提供しているからだ。

参考までに。
→金管楽器のアンブシュアに関する記事一覧

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少ないけれど間違ってないアンブシュア」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: 少ないけれど間違っていないアンブシュア・その2 | バジル・クリッツァーのブログ

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