音域によってマウスピースの密着面は移動する

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【質問】

口を普通に閉じて吹く、ということについてお聞きしたいのですが、私はユーフォニウムですが、低い音は、普通の口に閉じて吹くと、うまく音がでなかったりします。低音は頬も片方だけ(右側)膨らみます。

また、唇だけ振動させると右口角は上がって、左は下がっているのですが、こういう場合も特に意識せずに練習していて大丈夫なんでしょうか。

【回答】

コメントありがとうございます。

もしかしたら、口を閉じる際、全ての音域で同じようなとじ具合を想定されているのかもしれません。

もしそうであれば、口を閉じる仕事の量ややり具合は音ごと、音量ごと、フレーズの前後関係ごとに応じて変化させてよいことを認識すると、改善するかもしれません。

頬の膨らみや口の働きの左右非対称は直接的に問題視する必要はありません。

もしかしたら、マウスピースと口の隙間を密封することを意識してみるとよいかもしれません。

もしかしたら、思っているより顔の右斜側面または左斜側面もっとぴったりくっつけてあげるとよいかめしれません。その際、楽器とともに顔や首も動かすとぴったりくっつく関係性をラクに作れます。

なお音域によって密着面は移動する可能性が高いです。

Basil Kritzer

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音域によってマウスピースの密着面は移動する」への6件のフィードバック

  1. 回答ありがとうございます。密封するというのはしっかり当てる=マウスピースを今よりもきつめに当てるまたは口角をしっかり閉める、ということなのかな、とか、真ん中にだけ息をいれるのかな、とかいろいろ考えて練習しています。でも先生の文面からはくっつけることが大事で、変化につれてあちこち動かしてよいという意味みたいなので、しっくりくるところを探してみようと思います。頬を膨らまさないことやずれに意識が集中していたので、ちょっと意識を変えてみます。ありがとうございます

    • 密封を意識すれば、当て具合や口の閉じ具合は自然といろいろやり出すだろうと思います。

      上位目的として密封を意識して下さい。

      もちろんさらに上位目的は音を奏でることです。

      意識することの優先順位は

      音楽
      頭が動いて身体全体がついていく
      密封
      当て具合閉じ具合

      です。

      探求が実りあるものになることを祈ります。

  2. こんばんは
    私は高校からホルンを始めて1年半ほど経つのですが、Gから上の音域がすごく出づらいです。いくつかある原因の中でも、息漏れがひどいので密封することを心がけているのですが、それを長い時間(10分くらい)持続させることができずまたすぐ息漏れしてしまいます。どうしたら口がばてても密封状態を保てますか。また密封するにあたり意識した方がいいことがあったら教えていただきたいです。

    • シロさま

      確かなことは、お会いして直接見て聴かないと分かりませんが、参考になるかもしれないことを記します。

      密封ができずにいる原因として考えられること…

      ・プレスをしてはいけないと思っている
      ・プレスをしてはいけないと意識して練習してきた過去がある
      ・顎を下に引くことを意識している(or 意識していたことがある)
      ・口を、横か後ろに引いている
      ・身体を反っている
      ・後ろ重心になっている

      どれかあてはまりますか?

      • 後ろ重心以外当てはまりました!
        身体は、反ってはないですが猫背にならないようにしています。

        • シロさん

          猫背にならないように、って意識していると、微妙に反りますね。
          ホルンの演奏に影響すると思います。

          今度吹くとき、当てはまったことの「言い換え」を意識してみましょう。

          ・マウスピースと唇を、ぴっとりくっつけよう
          ・もうプレスのし過ぎを心配しなくていいんだ!吹きやすい吹き方をしよう。
          ・顎先は斜め前上に動かす(マウスピース方向)
          ・口も、マウスピース方向へ行ってね〜
          ・猫背でもいいじゃん、吹きやすいなら

          そういう「念仏」を唱えながら練習してみたらどうなるか、試してみてください。

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