【アンブシュアの「支え」エクササイズ】

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金管楽器のひとのための、アンブシュアの「支え」を訓練するエクササイズです

金管楽器で

◎高い音を出す
◎大音量をしっかり安定して演奏する
◎低音を安定して演奏する
◎バテても演奏できるようにする

ことのいずれにも深く関わるのが、「アンブシュアの支え」です。

【定義】

この記事では

アンブシュアの支え
=「口から流れ出ようとする息を漏らさないように、唇を閉じあわせた状態を保とうとする力」

と定義します。

【エクササイズ】

① 腹筋を使ってお腹をわざと凹ませながら力強く息を「フ〜ッ」と吐きます。口元は「Fu」の形で。
② それを、慣れるまで3〜4回繰り返します。

③ 同じように息を「フ〜」と強く吐きますが、その途中でピタッと口を閉じます。
④ 閉じるときに息を吐く作業は必ず続けて下さい。また、閉じた後も吐き出そう吐き出そうとしてください。
⑤ それでも、唇はしっかり閉じ合わせておき、口からも鼻からも息が漏れないようにします。
⑥ それをやると、首が膨らんだり、体の中に圧力が溜まってくるでしょう。それでOKですし、そうなる必要があります。

⑦ ここまでで、「息を吐き出す力」に対して「その息を体外に逃さないアンブシュアの力」を支えています。これが「アンブシュアの支え」です。

⑧ 唇の裏に息を当てるようなつもりで、でも息を漏らさないようにしつつ、息を吐く力をかけます(ただし、息を漏らさない!)
⑨ 息を吐く力を強くするほど、唇の周りの筋肉も働くのを感じられるはずです。あるいは鏡で見ると分かります。

【ポイント】

◎こうして、息を吐く力に対してそれを口から漏らさないようにこらえる力=アンブシュアの支えの力、を感じることができたら、ゆっくり息を吐く力を増やしたり、急激にやったり、いろいろなバージョンで遊んでみましょう。

◎口から息が漏れるひともよくいます。心配はせずに、「漏らさないようにしよう」としてみてください。そのときに、唇の周りの筋肉が働くのが、感じるか見るかして分かるのが大事です。

◎繰り返しになりますが、唇を閉るときや閉じたあとに、息を吐く力は弱めないように!息が出ていこうとする力に対抗する力として「アンブシュアの支え」を引き出すことが大切です。

Basil Kritzer

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