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【フルートの低音】
あるフルート吹きとのレッスン。
低い音を吹くときに、フルートは息の向きをより下向きにするわけですが、これを顎を引くことに集約し過ぎていらっしゃいました。
「し過ぎ」というのは、他を動かさずに「顎引き」だけでなさっていたので、首が後ろに伸ばされ喉元が詰まってしまっていたのです。ベロにも力が入っていました。
そこで、低音から吹き始めるフレーズを題材にして、
「構えの途中、マウスプレートが口に近づいてきたら頭や首を少し前に傾けて自分をマウスプレートの方に動かしつつマウスプレートを口に付ける」
というふうにしてもらって演奏してみてもらいました。
すぐに低音の響きが増え、そこから高音に駆け上がるのもラクになったとのことでした。
息の向きを変えるときに、顔の向きが少しでも変わるのなら、それは頭や首を動かしてあげる選択肢をOKにした方が、きっと結果的にはより少なく自然な動きで実行しやすくなると思います。
世の中まだまだ、十把一絡げに「動かしてはいけない!」という教え方がアップデートされずに残りがちですが、
それに疑問があったりうまくいかなかったりしてモヤモヤしていらっしゃるなら、ぜひレッスンに来てみてください(*^^*)
Basil Kritzer
なるほど。勉強になります。私はHorn吹きですが、過去の固定概念に縛られているのかも…と感じました。
役立つことがあれば嬉しいです!