【からだの底に眠る、息のパワー】

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前回、『息のための腹筋エクササイズ』を紹介しました。

きょうはそれの続きとして『胴体の底から息を吐く力』をウォームアップ&エクササイズする方法をお話しします。

前回紹介した腹筋は、息を吐くうえでの主役となる筋肉のひとつです。
ですが他にも重要な筋肉があります。

『骨盤底筋群』と呼ばれるものです。

ピラティス、ヨガ、体幹トレーニング、あるいは声楽レッスンのなかではよく言及されているので、
ご存知の方もいらっしゃるのではないかと思います。

この骨盤底筋群も、息を吐くことに作用しているといわれています。

【骨盤底筋のイメージ】

まず、骨盤底とはどこなのか。
あまりイメージしたことがない方も多いでしょうから、次のようにイメージを作ってみましょう。

①硬めの椅子に座ります。
②お尻の骨(座骨)が、座面とのごりごりとした接触で感じられます。
③左の座骨、右の座骨。その高さ(座面の直ぐ近く)と、左右の距離をなんとなく測ってイメージしてください。
④恥骨(ベルトの下の骨)の高さと、左右の座骨に対する位置と距離をなんとなく測ってイメージしてください。
⑤恥骨、左の座骨、右の座骨で『三角形の面』がイメージできますね。
⑥その三角形の広さ、形、傾きをイメージしてください。
⑦それが「骨盤底筋」があるだいたいのエリアであるとここではしておきす。

【骨盤底をエクササイズ】

ではそこにある筋肉をONにします。

・・・どうやって・・・?

・・・オシッコを我慢しているときの、そのへんにグッと力を入れている感覚は分かりますか?
そのようにして、グッと先ほどの三角形のエリアに力を入れてください。

下腹部が連動することや、姿勢が伸びることもあります。
問題はありませんので、グッと力を入れてください。

そのあたりを、うえに引き上げるようなつもりでグッと力を入れてください。

では、エクササイズしましょう。

①三角形に力をグーっと入れて、
②数秒キープ
③フ〜!力を抜いてください。
④これを数回繰り返します。けっこう疲れたり、熱くなったりするかもしれません。

⑤三角形に短く強く、グッ!グッ!グッ!と力を入れます。
⑥ゆるめます。
⑦何回か繰り返します。

⑧最後に、三角形に力を入れ、そこを引き上げる・押し上げるようなつもりで、息を吐きます。

【骨盤底を使って、音や声を出そう】

では、最後の⑧の息の吐き方で音を出す・声を発する、ということをしてみましょう。

①いつも通り、音を出す・声を発する
②三角形に力を入れ、そこを引き上げる・押し上げるようなつもりで、音を出す・声を発する

1と2とで、

・音
・労力
・感覚

はどう変化するでしょうか?
ぜひ試してみてください。

Basil Kritzer

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