【フレージング】

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新訳:Singing on the Wind です。前回はこちら

【フレージング】

フレーズとはそもそも何でしょうか?

フレーズとは、文の一部であり、文は段落の一部であり、段落は語られるストーリーの一部です。

音楽作品をひとつのストーリーであるとすると、音楽作品にもまたフレーズ、文、段落が含まれています。

各フレーズには、全体の一部としてそのフレーズ特有の中身と重要性があります。

実際、フレーズは何もないところから始まることは決してなく、いつもその前にあったことの続きとして存在し、その先へと続いていきます。

このように、音楽作品はその1音目から最後の音までひとつひとつが全体として見られるべきであり、各フレーズも全体の一部なのです。

どんな音楽作品でも、それがソロ協奏曲でもソナタでも室内楽でもオーケストラでも、作品中の対話でソリストが主導的な役割を持っていても、その対話はやはり常に他の奏者との間で行うものであり、このことは決して見過ごされるべきではありません。

伴奏を聴かないソリストを伴奏することは、伴奏者との間に対話が生まれないのみならず、あたかもウサギを追いかけるか、あるいは素手で魚を捕まえようとするようなものです。

控えめに言っても、イライラさせられるものなのは間違いないでしょう!

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続く
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