【エチュードの使い方】

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新訳:Singing on the Wind です。前回はこちら

【エチュードの使い方】

日々の練習のうち大きな割合を占めるべきもうひとつの練習は、奏者が上達を望む演奏技術の特定の要素に照準を合わせて練習するために選ばれたエチュードの練習です。

様々な難易度と音楽性の多様なエチュードがあります。あなたの技術的な目的に合致しつつも、音楽的に楽しく興味深いものを選びましょう。例えばオスカー・フランツ、ベルンハルト・ミュラー、ジャック・フランソワ・ギャレー、ヴァーン・レイノルズ、ガンサー・シューラーなどが挙げられます。

もし選択したエチュードの技術的な要求水準が高いと、すぐにその曲の難所すべてをクリアできるようになるわけではありません。

したがって、無用にフラストレーションを溜めないためにも、短期的な目標とともに長期的な目標も設定しておきましょう。

もしそれでもフラストレーションを感じるなら、そういうときこそなるべく、否定的な思考や、できなかった自分を叱責をしてしまうようなことは避けましょう。

自分のダメさばかり考える代わりに、こんなふうに演奏できたらいいな、こんな音を奏でたいな、ということを考えましょう。

フラストレーションが生み出す大きなエネルギーは、ネガティブな思考や自己否定に向けるのではなく、練習し演奏することに向けてわたしたち自身に活かすことができるはずなのです!

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続く
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