息の支えと、口の中の感覚

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古い論文なのですが、とてもうまく整理されていると感じて、読み始めました。

→島根大学教育学部紀要(教育科学)第6巻 昭和47年12月
歌唱における呼吸についての研究/藤井文子

「横隔膜の下降を保持する」ことを補助する筋肉に、

-胸骨甲状筋,
-輸状喉頭筋,
-肩甲舌骨筋,
-気管,
-食道等。

だって!

これらは、「喉(or口の中)を広くする感覚」を作り出す筋肉たちだと思う。

もしそうだとすると、やはりやはり「喉を開けなさい, 口の中を広くしなさい」という教えは、本質的には「横隔膜の下降の保持=吸気傾向の持続=息の支え」のことを指しているのだろうとますます思う。

『たくさん息を吸いなさい』の真意も、ここにあるのではないだろうか。

息の量を「たくさん」なのではなく、『息を吸う運動を大きく』ということだとすると、つじつまが合ってくる。

・喉を開けて~
・口の中を広く〜
・たくさん息を吸って〜
・吸うように音を出して〜

といったことが「呼気時の吸気的傾向の持続=息の支え」という一点につながってくる!

姿勢についてなども首肯するところいっぱい。

素晴らしい研究なのに、どうして当たり前にならなかったんだろう?

Basil Kritzer

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