長所がバンド全体を伸ばす可能性

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昨日は横浜市立中山中学校吹奏楽部にお招き頂いての講座。曲のソフトなところ、静かなところ、リリカルなところが非常に素敵な特徴的なバンドでした。音が柔らかくて美しいって、「パワフル」よりすごいことなんじゃないかな。

フォルテのところでうまくいかない、力んでしまう、というのが部員や顧問の先生共通の悩みということで相談を受けました。単純に、「フォルテの吹き方」を技術的に知らないことが直接的原因だったので、それをレッスンして改善はスタートしました。

でも、せっかくソフト・静かなところの演奏がとても素敵で柔らかい音色が素晴らしいバンドなので、もしかしたら「弱点」のフォルテを直そう、伸ばそうとするより、長所をどんどん伸ばして長所にもっともっと意識を向けるといいかもしれない、とも提案させていただきました。

個々の奏者という次元においては、プロの奏者でも、普段の練習ではあまり「弱点」に触らずに自分の得意なところ、気持ちよく吹ける/弾けるところ、得意ではなくてもやっていて面白いところを練習し伸ばすことによって、弱点エリアが付随して自然によくなってくることがいくらでもあります。

逆に、弱点箇所をやればやるほど、全体的に不調になることもしょっちゅう。

もしかしたらバンド単位でも、こうして譜読みができていて暗譜できているほどよく練習がなされている場合、そこから先はもっと自分たちの長所に着目し、そこを引き出し、伸ばすことで苦手要素はそれに引っ張られるようにして改善するということが十分起きうるのではないかと。

今後、学校やバンドの指導のときはもっとそういうことを試していってみたい。

そして、個人的には、ホルンの生徒さんがとーっっても上手(良い奏法、良い音で将来が楽しみ!)だったのが楽しかった (^^)

Basil Kritzer

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