ぼくの天職、仕事は『音楽のためのアレクサンダーテクニーク教師』なのですが、
『魂の本業』は1日30分のホルンの練習なんですね。
お金という生活のエネルギーや物理的栄養は仕事で得ますが、魂の栄養補給やメンテナンスにはホルンの練習を必要としています。
お金があれば、ホルンの練習をしていれば生きて行ける。
でもアレクサンダーテクニークが無くてお金があっても、ホルンの練習がなければ死んじゃう!ってぐらい。
最近は身体の使い方の面とホルンでできることの進境が大きく、それのベースとなる心理面、考え方のことに関する理解と自覚がとても手応えがあるんです。
だから尚更、どーしても毎日、ホルンの練習がしたくなる。
出張前なんか、いつの間にか出張中どうスケジュールをやりくりすれば練習できるか考えてて、ホルン持ってくつもり満々になります(笑)
も、実際は体力的に無理で持っていかないんです。
そーゆーやりくりにどこか、無理や焦りが潜んでるんです。
で、無理や焦りからねじ込んだ練習時間は、練習自体は良質でもどこか普段より手応えや気付きの質が死んでるのに気付かされます。
だから、心の奥に引っかかりやもやもやが残る。もっと言うと、深い悲しみですらある。
きょうは、スケジュール的に、練習するチャンスが少し早起きしてささっと用意して作る出勤前の時間しかないのが、昨日から分かってました。
だから、昨日から、きょうに関して練習しそびれたらやだな〜練習したいな〜朝頑張って起きるぞ〜と意気込んでました。
でもその正体は焦りと無理な頑張りでした。
朝起きたときから、なんだか身体が硬く、ソワソワする。
練習自体は有意義だったんだけど、その前の着替えで焦ってた。その後の移動も焦ってた。妻との会話が変におざなりでぎくしゃく(笑)
なーんだかすっきりしないまま仕事に向かいました。
でもその正体は焦りと無理な頑張りでした。
朝起きたときから、なんだか身体が硬く、ソワソワする。
レッスンやっていても、レッスンはうまくいってんだけど、自分のちょっとした仕草や言葉の選択がなんだか気に入らない。
同僚には
「バジルさん、疲れてますね?」
よく寝たからそーでもないのに、なんだろ、なんだろ。
焦りともやもやが巣食いっぱなしなんです。
午後のレッスンが始まるときになって、やっと謎が解けました。
普段、レッスンはグループレッスンで二時間なんですが、なんときょうは参加者ひとりだけで個人レッスンになり三十分で終わりに!
夜のプライベートの用事の前に家帰ってゆっくりする時間が出来たんです。
そう、ほんとは初めから、ゆっくり落ち着いて練習する時間があったんです。
もちろん、知らなかったんだけど。
でも、ものすごく腑に落ちました。なんだか神様に「焦ってばかみたいだね」と言われた気がしました。
こんなに自分に大切な、『魂の本業』であるホルンの練習。
そんなに大切なことを、なぜ焦る?なぜ無理してやろうとする?
『魂の本業』なら、焦らなくても、頑張って体調を無視して自分をコントロールしなくても、そのための時間やタイミングが自分には自然と生じるはず。
そう思いました。
だから、変なコントロールをやめよう。
流れに身を任せよう。
練習できない日は、できなくても大丈夫。なんたって、練習は『魂の本業』なんだから。
ひとつ大きな解放、気付き、決心を受け取る1日でした。