簡略版:練習にアレクサンダーテクニークを取り入れる方法

<ステップ1>

① 頭を動けるようにしてあげて
② そうすることで身体全体を動けるようにしてあげて
③ 「いま何を演奏したいか」を自分に問いかける(曲、フレーズ、音階、一音、なんでもよい)

<ステップ2>

① 頭を動けるようにしてあげて
② そうすることで身体全体を動けるようにしてあげて
③ ステップ1で得た答えを演奏する

<ステップ3>

① 頭を動けるようにしてあげて
② そうすることで身体全体を動けるようにしてあげて
③ 曲に取り組むときは、譜面を見て、自分の音を聴きながら、書いてある事を読み解き、理解を進め、創造を行う。

<ステップ4>

① 頭を動けるようにしてあげて
② そうすることで身体全体を動けるようにしてあげて
③ ミスをしたときは、「演奏したいものを演奏したいから演奏しているんだ」ということを思い出し、創造活動に戻る。

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簡略版:練習にアレクサンダーテクニークを取り入れる方法」への2件のフィードバック

  1. 高校でトランペットを吹いています。

    レッスンの先生に教えていただいて、バジルクリッツァーさんのブログを拝見するようになりました。

    質問は二つあるのですが、
    まず、一つ目は指回しとタンギングについてです。

    四分音符=168の三連符がコンクール曲で出てくるのですが
    指がすべるのとタンギングが合わないために
    うまく吹けません。

    四分音符=100ぐらいのゆっくりなテンポから上げていくという風に
    練習しているのですが
    四分音符=144ぐらいから失敗する確率が高くなってしまいます。

    合奏では、練習でうまく出来ていないために
    失敗すると思ってしまい、緊張して全然吹けません。

    どのような練習をすればいいでしょうか?

    二つ目はハイトーンについてです。

    私はハイトーンがとても苦手で、ハイB♭が出るようになったのも最近です。
    チューニングB♭の上のGぐらいから、
    明らかに音質が変わってしまい、カスカスな音でしか鳴りません。
    どうすれば、しっかりと密度の濃い音を鳴らせるようになりますか?

    音が高くなればなるほど、プレスして吹いてしまうのですが
    これは直すべきですか?

    返事をよろしくお願いします。

    • トランペット吹きさま

      はじめまして。

      コメントありがとうございます。

      > 一つ目は指回しとタンギング

      実はですね、「ゆっくりから上げていく」方式は、途中で行き詰まることが多いのです。

      それは、メトロノームという「機械」にとっては「均等」に進んでいても、
      「身体」という「有機システム」にとっては、わずか ♩=10 の変化でも、内部ではまったく「別もの」になることがあるからです。

      そこで、

      ① はっきりくっきり明確に頭の中で音が思い浮かべられる「ゆっくり」練習
      ② 最初から♩=168 でさらう「インテンポ練習」

      を組み合わせてみると効果があるかもしれません。

      ①は、

      ・ソルフェージュの練習=「音を出す」作業を身体にさせるためには、「音で考えている」必要があるため
      ・ひとつひとつの音の練習=フレーズを構成する音ひとつひとつや前後関係の「身体感覚」がゆっくりだと明確に感じる時間があるため、感覚的な安心感を得られる=苦手意識が減る

      という側面があります。

      ②は、

      ・速いスピードで明確にソルフェージュする練習=たぶんこれができていないから行き詰まる一要因になっています
      ・速いスピードで身体にやる「チャンス」を与える=ある時点から、音の変化の方が、「ひとつひとつの音に対しての身体感覚・運動感覚」を感じるスピードより速くなります。そうなると、前もって「どんな感じがするか」は予想できません。したがって、感覚が伴わないなかでも身体に「インテンポでやらせてみる」必要があります。やらせてみているうちに、わりとすぐに身体はそのスピードの運動をできるようになります。

      この際、

      「はじめはボロボロでも気にせず決めたところまで吹き通す」

      ことが大切です。

      ミスしたところを「直す」ことをやっていると、実はそれは「ミスする練習」になってしまうのです。

      ですから、ミスしたかどうかは全くどうでもよく、とにかく「インテンポで決めたところまで吹く」という機会を繰り返し身体に与える必要があります。

      そうしているうちに段々、身体が、あなたがインテンポで持っているイメージ=身体への指令を現実化できるようになってきます。

      > 二つ目はハイトーンについて

      まず、チューニングBbとその上のGとでは、「どの倍音を吹いているか」が違います。
      ですから、単なる「6音上」ではないのです。

      ちょうど2日前、同じような質問に答えました(ホルンですが)。
      きっと参考になると思います→http://basilkritzer.jp/archives/1578.html

      第一歩は、チューニングBbと同じように演奏しようとしないことです。

      Gになったら、G用の「動き」を身体がしてくれる必要があります。

      チューニングBbより6音上のGの方が、息を吐く力=お腹を凹ます力、ベロを動かす力(高い音ほど、ベロが上にあがっていきます)、口を閉じる力を必要とします。

      そしてこれらの力が増えれば増えるほど、プレスもまた必要なのです。

      プレスは、マウスピースから口方向へのプレスであるかぎりは、思いっきりやって大丈夫で。
      グイグイプレスしましょう。

      問題なのは、頭と首をマウスピースの方に押しつけたときです。

      もしそれに気付いたら、マウスピースを口に向かって動かすようにしてください。

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