【新幹線式金管楽器練習法】

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【前提】
金管楽器は、吐く息で唇を振動させ、その振動がマウスピースそして楽器に共鳴して楽音が生み出される。

【発音・ロングトーン】
唇を振動させるという、金管楽器の楽音生成の起点であり核の技能の練習。特定の振動数に金管楽器は共鳴するので(自然倍音)、楽器が共鳴して効率よく美しく鳴るような唇の振動のさせ方を探し・見つけ・学ぶ練習。

新幹線でいえば、『駅』に当たる。あまり使わない第7倍音のAbなどはさしずめ、関東人にとっての岐阜羽島、関西人にとっての三島。のぞみに乗ってると存在すら気付かないかもしれないが、確固として存在する立派な駅であり全てののぞみが通過しているのだ!使わない倍音でも、よく馴染んで親しんでおこう。通過せずして京都に、あるいは新横浜には辿りつかないのだから!

【リップスラー】
これは、生成した振動・楽音の振動数を『変える』技能の練習だ。音が生成されているからこそ成り立つという点では発音・ロングトーンに対し一段階応用的だが、金管楽器演奏の根幹技能は音の生成としての発音とこの生成した音の振動数の操作という二つによって構成される。金管楽器演奏技能の九割とすら言える。

一段階応用的とはいえ、特定の音を生成するためにその音の居所を見つける(=発音できるようになる)のにこのリップスラーという行為が大きな助け、時には唯一のルートになることも普通のことだ。その文脈においては起点の技能である発音と同格とも言えるし、人によってはリップスラーの方が重要と感じるだろう。

新幹線になぞらえれば、『線路』だ。駅と駅を結ぶ。新幹線はこの上を走る。

仮に、名古屋駅を見失ったとしよう。何度新大阪から向かっても(上行リップスラー)名古屋駅が無い!そんなときは品川から向かうと(下降リップスラー)ちゃんと見つかる、なんていうようなこともあるだろう。

【ぷらっとこだまプラン】
新幹線に詳しくなるには=金管楽器の根幹技能に取り組むには、こだまの旅がオススメだ!全駅停車=全倍音演奏するといろんな景色が見える。

全ての駅で降りてみよう=発音・ロングトーン
全ての駅を行き来してみよう=リップスラー

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