【アンブシュアタイプ分類について注記】

– – –
アンブシュアタイプ分類はアンブシュアに三種類しかないことを示しているのではなく、マウスピースの動きと息の向きという指標を使うと基本的にあらゆる奏者の吹き方を三種類に大別できるというもの。個人差を見ないものではなく、無限ともいえる個人差をランダムとは見なさず法則性を見出すものです。

ちなみにアンブシュアタイプ研究の元祖のラインハルトは、マウスピースの動き・息の向き・顎の位置で9分類した。これも9種類しかないという意味ではない。あらゆる個人差を含むアンブシュアのスペクトラムの中に線を8つ引いたということ。線の引き方は色々あって、線を一切引かないのは観察放棄。

いずれも、アンブシュアの見た目とか形状とかの分類ではなく、マウスピースの動き方と息の向きから分かる『働かせ方』のちがいに線を引いていて、この『働かせ方』とは端的に上下の唇のどちらがどれくらい振動しているかということかもしれない。

それが、血液型みたいな持って生まれたものの分類とはちがうところだし、血液型から性格をみたいな無関連のところをつなげる荒唐無稽な占いの類でもない。観察可能な働かせ方から分類している。

どういう働かせ方がよいかは個人によって異なり、それはおそらく持って生まれた肉体的特徴により決まっている度合いが強いとアンブシュアタイプ分類では考えるが実際はまだ不明で予見は不可能とも考えるのがアンブシュアタイプ分類。だから観察かつ分類可能なマウスピースの動きと息の向きを指標とする。

こういうことは記事にもたくさんあるのだが、タイプとか分類とかいった言葉から勝手に連想して腐す態度のひとや、ちゃんと読まずに個人差を否定していると盛大に誤解しているひともいるのは残念なことだが、まあそれは世の常なのだろう・・・頑張って読んでくれ。

Basil KRITZER

ブログでは読めない話もたくさん!ぜひメルマガをGET♪

レッスンの申込や出張依頼などについては、こちら!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です