背中も肩も凝らなかった本番

一昨日、オーケストラの演奏会に出演しました。

今回は、1ヶ月半ぶりの本番。

前回までとの最大の変化は、
終わってみたら背中や肩がまったく凝ってなかったこと。

これまでは、演奏の仕事になると、リハ中や本番中にどうしても背中が凝ってくることがありました。
次の日には解消されてくるので一時的なものではありましたが、リハ&本番中に身体を緊張させるパターンを防ぐことはできていなかったのです。

しかし、
その問題意識は持っていたので年明けから何度か、アレクサンダーテクニークのレッスンで「椅子に座っている」「椅子に座ってホルンを持ち上げ続ける」という作業を題材に指導を受けていました。
また、デスクワークも取り上げてレッスンの題材にしていたりしました。

それが実を結んだようで、
今回は前2日間のリハ中から、凝りにつながるような「習慣的なパターン」に度々気が付くことができました

パターンは、頭/首の関係からはじまっていて、
①首の後ろを縮める
②やや反り腰になってくる(胴体を過剰に真っすぐにしようとする)
というのが僕の傾向なのですが、
これが起きてくると感覚的に気が付くことができたのです。

気が付けたらあとはそれを手放すだけですから、簡単です。

まず、それが起きてくるときの自分の思考と注意の質に着目して観察してみました。

すると、どこかで「音をハズす」ことを恐れ気にしているのに気が付き、そして「ハズレないように」と思って過剰にコントロールしようとしている自分自身に気が付きました。

これが身体の不合理に緊張を生み、むしろ正確性を損ねていることは明白でしたので、思考と注意の質を意図的に変えてみました。

これがうまく行きました。
こう考えました。

「身体は、それ自体で最高度の調整機能・協調作用を持っているのだから、僕がコントロールしようとする必要はない」

「僕が自分自身の能力の邪魔さえしなければいいんだ。シンプルに今周りで起きていること、鳴っている音に気が付いて、自分が吹く音を思って、シンプルにただ吹いてみよう」

「習慣や身体の動きにただ気が付ければそれでいい。それ以上コントロールしなくてよい。」

すると、凝りそうになっていて背中に動きが生まれてきて、背筋がラクにすっと伸びて,気持ちよく座骨でバランスをとれるようになりました。
注意力も無理なく鮮明にあんりました。

こういったプロセスを、今回はリハ中も本番中も継続できたので、
結果として身体的に負担を感じずに仕事を終える事ができました。

同じことは、パソコン仕事やデスクワーク等にも応用できそうですね (^_^)/

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