吹奏楽部後輩に教える先輩たちへ
【禁止系ルールにご用心】
後輩を教えるときに、教えたくない内容が、ひとつあります。
それは
『あれやっちゃだめ、これやっちゃだめ系ルール』
です。
なぜかというと、そうやってダメなこと、やっちゃいけないこととして最初に教えちゃうと、
それが実はまちがってないことだったり、やったほうがいい場合もあることだったりしたときに、ずっと盲点になってしまい、壁を越えられなくなってしまうからです。
よくある、『あれやっちゃだめ、これやっちゃだめ系ルール』には例えば次のようなものがあります。
例:
『肩が上がってはいけない』
『演奏するとき体が動いてはいけない』
『ウォーミングアップなしで曲を吹いてはいけない』
『ベルが下向きではいけない』
これらはいずれも、実は
「やってもいいこと」
「ひとによってはそうしたほうがいいこと」
「ひとによってはそうしないと吹けないこと」
です。
そしていずれも、
『でも、そうしても or そうしたほうが上手く演奏できるんだったら、なんでやっちゃダメなの!?』
という面があります。
そういうわけで、道具の扱いは別として、
特に吹き方や体の使い方に関しては、
『あれやっちゃだめ、これやっちゃだめ系ルール』は後輩を不自由にしたり、後輩の成長を妨げることが多い
ので、あなたの教え方のいちばん最初にそういうのがないか、あるいはいつもそういうので教えていないか、振り返ってみましょう。
そして、代わりに教えてあげたいことは
《知識》
《コツ》
《練習のやり方》
です。
これらについては、次の記事で説明します。
Basil Kritzer