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【期待値の設定】
楽器演奏や歌唱の『調子の良し悪し』に関して。
まず。「その日・その時」にできるベストパフォーマンスは、様々なコンディションによって変動する。
睡眠、
疲労度、
天候、
湿度、
音響環境、
スケジュールや予定、
対人関係、
悩みごと、
etc。
これら全部が影響力がある。
影響力があるということは、まずそれらの影響によって、
『その日そのときのベスト』は、自己最高記録や、自分または他人が求める水準とは異なるものになる。
大きなコンペティションやオーディションに臨むにあたっては、これらの影響をなるべく受けないように工夫するのも理解できるが、
日常的な練習や演奏では、基本的な生活習慣などで影響力の基本レベルを下げることは望ましいが、全て排除しようとするのは余りに神経質で現実的でない面がある。
したがって、オススメしたいのは、
『いま・そのときのコンディションを把握』
⬇
『コンディションや心当たりのある影響力要素を勘案した”いま・そのときのベスト”の期待値を調整』
⬇
『まずは低め、または現実的な期待値をクリアすれば良しとする』
というやり方。
これをすると、無理をしてコンディションを悪化させることは減る。
また、調子が良くない状態でも有意義で充実した練習や演奏がしやすい。
目指すレベルや、かける負荷を調整できているからだ。
焦ったら、まずはコンディションチェック。そして、期待値の調整。オススメします。
Basil Kritzer