【緊張の二面性】

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【緊張について考える】

人前に立ったときに、緊張を感じて、硬さや震えを経験することに悩むひとに、毎日のようにお会いします。

わたしも、自分でもそういう悩みと長年向き合ってきています。

いっつもそれなりの人数の前で数時間、話をしたりレッスンをしたりします。そこそこドキドキします。でも、まあうまくやれます。

しかし、懇親会や仲間内の楽しい会ですら、乾杯の音頭や挨拶をするとなると、一丁前に緊張しドギマギし、なんなら手が震えます。

数百人を前に有意義な講座をやるときも、
数人を前にどーでもいい挨拶をするときも、

….まあ似たような現象が起きるわけです!

そう考えると、わたしたちの悩む「緊張感」って、『所詮、飲み会の乾杯の音頭レベル』の深刻度しかないと見ることもできるんです。

緊張はするし、震えたりもするけれど、果たしてどこまでそれを恐れるべきものなのか?という問いですね。

一方で思春期の頃、好きなひとと立ち話をするだけでも、いや、なんならすれ違うだけでも、ドキドキ・ドギマギしませんでしたか?

まともに喋れないくらい緊張したり舞い上がったり、
挙動不審になった自分(笑)が死ぬほど恥ずかしく感じたり。

人前に立つことと、よく似ていますよね。

そう考えると、人前に立って喋ったり演奏したりする「緊張感」は一世一代の大勝負のような面もあると見ることができます。虚飾のない、ちっぽけで素直な自分自身を露わにするような。

緊張感は、
大して深刻じゃない。

だけれども、
とても意味の大きい体験。

そんな二面性があるのでしょう。

Basil Kritzer

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