【「効く練習方法」を探すと練習の質は下がる】

よく頂く質問のパターンがあります。

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例:

・わたしは音が汚いです。
・どうしたら・どんな練習をしたら音が綺麗になりますか?
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というタイプのものです。

これ、

『悪いところを

「直す」練習が存在し、

それをやりさえすれば直る』

…..という発想になっているわけです。

このように、「どんな練習をすればいいか」という考えから設問からスタートすると、練習の質が悪くなります。
なぜかというと「すればいい」という言葉で私たちはそれ以上考えなくなってしまうからです。

– – –
①どんな演奏をしたいか
②よし、じゃあまずはそういう演奏をしてみよう
③さあ、いったいやりたい演奏とやった演奏は、どこがどうちがうんだろう?
④そのちがいは、どういうものだろう?
⑤そのちがいは、どこからどうやって生じるんだろう?
⑥では、どんな工夫や訓練を設計するのが理にかなっているだろう?
⑦やってみると、どんな手応えがあるだろう?
⑧手応えがあるならどれぐらい続けてみよう?無いなら、それはなぜだろう?
– – –

….というふうに、実は考えることがたくさんあるんです。
順番に考えるのがとても大事です。

「どんな練習をすればいいか?」というのは⑥だけで、その前と後が無いのがわかりますか?

メールで質問を頂く際も、実際にレッスンでお会いする時も①から⑧までを順番に辿ってみる必要があります。

それは取りもなおさず、①〜⑧を自分一人でもうちょっとやってみようとすれば、自分一人で前進できることがまだあるぞ!ということなんですね。

Basil Kritzer

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