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〜息のための腹筋エクササイズ〜
息を使って音を生み出すことに関わるひとたちー歌をうたうひと、管楽器を吹くひと、演技をするひと、ナレーションやレクチャーなどで声を使うひと。
そんなひとたちのためのエクササイズシリーズその1です。
【腹筋のはたらき】
腹筋は、ざっくり分類すると二種類の働き方があります。
1:肋骨と骨盤を近づける=胴体の形を変える
2:お腹を凹ませる=息を吐く
です。
1はいわゆる腹筋運動で、仰向けになった状態で上半身起こす運動がその一例です。
2は某ライ◯ップのような感じ、あるいは最近の片岡鶴太郎さんのヨガ芸を思い浮かべてください(笑)
1も2も、声や楽器の音を出すための腹筋を刺激・トレーニングするエクササイズとして使えるとわたしは感じています。
【腹筋を刺激してみよう】
例1:胴体の形を変える
バージョンA:
・ふつうに立って、腹筋に力を入れながら背中を曲げます
・腹筋の力を抜いて、からだをもとの位置まで戻すようにして伸ばします。
・それをゆっくり、繰り返します。
✳︎ただし、腰に負荷をかけないよう注意して行ってください。
バージョンB:
・足首、膝、股関節を曲げてスキーの滑降のような体勢を取ります。お尻を後ろに突き出すようなつもりで、ただし腰をくいっと曲げてしまわず。
・両手を膝に置きます。
・恥骨を、胸骨(みぞおち)の方に引き込むようにします。尻尾を丸める腰を丸めるようなつもりで。背中を膝から遠ざける感じよりは、腰を丸めるようなつもりで。
・ゆっくり繰り返します。
✳︎やはり、腰に負荷をかけないよう注意して行ってください。
どちらも、数回やるだけでもけっこう腹筋に負荷がかかり、良いウォームアップまたはエクササイズになります!
例2:お腹を凹ませる
・お腹を思い切り、引き込んで凹ませます。ただし、背骨を反るのではなく。
・息を吐きながら、引き込んで凹ませましょう。
・鼻からゆっくり息を吸って、思いっきり全力でお腹をドン!と凹ませて、短時間で息を吐き切りましょう。
・それを何度か繰り返すだけでも腹筋が良い感じで痛くなります!
・また鼻からゆっくり息を吸って、7秒くらいかけて息を吐きます。その間ずっとお腹をどんどん凹ませていきましょう。
【お腹を凹ませて、声や音を出す】
こうしてお腹を凹ませる動きを促したなら、
わざとお腹を凹ませつつ声や音を出してみましょう。
・大きな音
・高い音
・アクセント
・クレッシェンド
などに大変役立つことがあります。
Basil Kritzer