【リズムとパルス】

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新訳:Singing on the Wind です。前回はこちら

【リズムとパルス】

リズムの整合性は、良い音楽家であるための前提条件です。

パルス(脈)なくしては、わたしたちは死んでしまいます。

心臓が常に脈を生み出してくれています。

それは揺らぎはあるでしょうが、わたしたちが生きている間ずっと一貫して脈打ちます。

パルスは音楽においてもとても重要です。

音楽のパルスに、心臓のパルスに対してと同じくらいわたしたちは敏感に反応します。

パルスが速まると、わたしたちは興奮が高まります。
パルスがゆっくりになると、もっと落ち着いた気持ちになります。
一定したパルスは、わたしたちに安定感を感じさせます。

したがって、音楽を生み出す際、パルスに変化をもたらすことは作品の音楽的な中身も変化させていることになるのだということを分かっておきましょう。

つまり、パルスによって作品の感情的な中身を操縦することができ、それにより聴いていているひとの注意と感情を操縦することができるのです。

反対に、わたしたちんパルスにリズム感が欠けていると、聴いていているひとの集中力を妨げます。

これは特定の状況では望ましいことであることもありますが、通常は聴衆を苛立たせ、聴いているひとはなるべく聴かないようにスイッチを切ってしまいたくなってしまうのです。

ですから、一定したパルスを続け、リズムはその枠組みのなかで奏で、音楽の中身に応じて自覚的に変化をつけていきましょう。

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続く
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