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高校生トランペット吹きからの質問です。
〜高音モードで、低音に降りてこよう〜
【質問者】
質問したいことが見つかったのでメールを送らせていただきました。
僕は中1からトランペットを吹いていて低音がとてもとても苦手でした。
アンブシュアタイプは超高位置タイプです
(注:アンブシュアタイプについて詳しくはこちら)
下のローB♭から下が全く安定して吹けないんです。Cから上は大丈夫です、でもローB♭から下になると、パァーン。とならないでプワァアーン。のような最初から安定していない音になります。
低音に行くとアンブシュアを変えてしまっているのか。色々と考えてみました。
シラブルや息の使い方、でも全くわかりません。
なにか良い解決策、良い練習法などがあれば教えていただきたいです。お願いします。
【バジル】
つぎのことをためしてみて下さい。
①チューニングBbの上のCから発音して、息に余裕がある範囲ないでスラーで半音づつ下がる。
②まずはCからオクターブ下のCまで、一息でいき、そのまま下のCをちょっとだけ伸ばす。
・その間、なるべく口を変えずに。
・音量は小さめでOK。
③あまり口を変えずに下がれたCの伸ばしの感覚が口に残っているうちに、その音を発音しなおしてみる。
④スタートポジションを半音づつ下げていく。
・音が下がるにつれて、マウスピースも口と一緒に少しづつ下に移動するように。
〜10日後〜
【質問者】
言われたことを試してみました
音が滑らかに繋がるようになって低音域が出やすくなってきた感覚があります。
これからも続けていこうと思います。
【バジル】
それはよかった!
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金管楽器のアンブシュアに関係する記事の一覧はこちら
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いつも拝見しています。アマチュアオケでトロンボーンを吹いています。
今度演奏する曲は第1パートであってもハイトーンからかなり低い音域にアルペジオ的にフォルテで降りるなど音域が上下に広く、特に下降時には音が痩せないよう意識するあまり、低音ではオーバーブロー気味になって安定感を欠いていました。
その時、バジル先生が本項に書いている内容を思い出して、口の容積を大きくし過ぎず、大きな音を出すことを意識から外してみました。
すると、フレーズ全体に安定感が出て低音ではむしろ豊かになって吹くことができました。先日、来日したオケ奏者にその曲を習う機会があったのですが、その先生はこの部分での口の感じを「hot potato(を食べるときのように)!」と言っていて、まさにこれだと思いました。他の奏者で国も年代も異なる人がやはり「hot potato」と言っていたのを思い出して、思いを深くしました。