キャシー 2012 「骨盤底」

2012年版、キャシー・マデン先生との学び備忘録その5です。

骨盤底が息の仕事を担う

・骨盤底に関しては、昨年もキャシーから大変多くを学んだ。
・第一的な吐く力として。
・息の強い動力に拮抗して胴体を安定させてくれる「バランスロープ」として。
詳しくは昨年の記事参照。こちら

・今年印象的だったアイデア。息は硬口蓋に当たって前方向に進路を変え、口の外へ流れ出て行く。つまり、奏者が担当する息の「仕事」は硬口蓋まで息を送り上げること。前へ出す事、楽器に吹き込むこと自体は筋肉では何もする必要がない。口内の形状、アンブシュアが流れている息を楽器方向に「導いている」。

・この仕事は、ほんとに骨盤底がやっている。つまり、息を硬口蓋まで角度を狙って送り上げる仕事を骨盤底がやっているのだ!

・腹筋は?腹筋は大いに働く。これはわたし推測だが、腹筋のやっていることは、骨盤底の補助と、肋骨を収縮させて肺から息を押し出す作業。

・骨盤底は収縮すると内蔵を押し上げる。すると横隔膜が押し上げられた内蔵に押し上げられ、肺から息が出る。なので、骨盤底の仕事(収縮)こそが、息の力とコントロールの根本なのだ。

・骨盤底に任せられればられるほど、アンブシュアや舌は音の操作に専念できる。「息の仕事」をアンブシュアや舌がしないで済めば済む程、首からアンブシュアにかけて(のども)、音の操作のために自由に動ける。

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