高校生トランぺッターより質問です。
【質問】
この間、演奏会ですごく緊張してしまい途中の曲で最後の音を外してしまいました
しかし、なぜかその後から緊張が取れました。
司会もしていたのですが、その後から余裕を持って喋れるようになりましたよくよく考えたら、その音に恐怖感をあらかじめ感じていて、失敗してはいけないというような否定形の指令を無意識の内に与えていたかもしれません。
そうして、失敗することで逆にホッとしたのかもしれないという考えに至ったのですが、無意識のうちに生まれてしまう、失敗してはいけない、というような強迫概念をとるアイデアも、よろしければいくつか教えていただきたいですm(_ _)m
【バジル】
簡単な確認方法があります。
『自分なりにできるだけのことをやってきて、真摯に本番に臨んだなら、どれだけ音が外れまくってもかまわない』
と思おうとしたときに、抵抗や反論が自分の中に生まれたら、その抵抗や反論の思考が、本番に硬さを生む思考です。
【質問者】
いくつか浮かびました
・まだ努力が足りないんじゃないか?
・ミスをしたら、せっかく時間を割いて聞いてくれた人の時間を無駄にしてしまうのではないか?
・いい音楽を聴かせたいから、完璧に演奏したい
というような、思考が浮かび上がりました…
【バジル】
いずれも自分を苦しめますね。これにコントロールされている間は、やはりどうしても演奏にネガティブな影響が及ぶでしょう。
だからその思考を少しづつ相対化し影響力を低下させて行く作業をやることは、正しい努力の一つだと思います。
逆に、ネガティブな影響力がある思考を放置することは、ある意味怠慢になるわけです。
思考との向き合い方には、様々な心理学的手法があります。
いくつかはこの本に書いています。
応用例や関連することはブログの次のカテゴリーで読めます。
クリックしたら、下にスクロールするとたくさん記事が出てきます。
【質問者】
なるほど、そういった努力はおこったっていけませんね。
本とブログを読んで、次の本番に備えたいと思います!
また、12月に本番があるので、報告させていただきますm(_ _)m
– – – -3週間後- – – –
【質問者】
この間のプランを試した報告をさせていただきます。
今日、本番がありました・
色々と試し、自分の中でかなりミスを許容できるようになったおかげで緊張はしたものの楽しい感じでした!
それと色々考えて気がついたことが、尊敬する奏者の演奏をイメージするあまり、自分がその奏者になりきろうとしていました。自分は自分以外の何者でもないのにおかしな命令をしていたんです!
そこで、自分の今まで練習してきたありのままを見せるだけ、と思って吹くことも試してみました!
なにはともあれ、少しずつ克服に向かってきている手応えを感じることができました
ありがとうございました!