疲労感への反応を変える

金管楽器を演奏するひとにとっての

『バテ、スタミナ、持続性問題』

は、私たちの多くが思っているほど必ずしも

・筋肉
・唇

の『強さ、消耗度、耐久性』の問題じゃないかもしれない。

考えられているより、疲れや『バテ感』、不快感に対しての自分の反応がポイントになってるかも。

まず個人的には、『バテ問題』に進展が見られたことは何度かあるんですけれど、それはいずれも、「鍛えた」ことによってではないんですよね…

第1に、奏法や演奏時の考え方のなかで、たいがいは不安、自己否定、疑念に基づいたやり方を認識し、手放したり置き換えられたりしたとき。

第2に、演奏技術の質がアップする、何らかの理解や発見を得たとき。

第3に、これは一番最近なんですけれど、「バテてきたぞ」という「感じ」がしてきたときに、それに対して硬直する反応を自分がしているのに気付いたんです。その反応を弱め、代わりに『一音一音を愛おしむ/大切にする』ことを意識したら、それまで持たなかったところもかなりもつようになりました。

「弱い」から「鍛える」っていう発想でやってみたことは、ホルン始めて17年、何度もあったんですけれど、不思議なことに(?)むしろバテが抜けないのか奏法が硬くなって持続性は逆に悪くなることばかりでした。

ただ、リサイタルや、長大なシンフォニーをバリバリやる場合などは、その演奏会に備えた

体力の

・ビルドアップ
・ペース配分

を準備しておく必要はあるのかもしれないとは思います。あまり経験が無いので何ともいえないですが、習ってきた先生や、いま習っている先生の言葉ではそうなる。

スタミナのビルドアップ/準備についてはこちらでも書いているので、参考になるかもしれません。
金管楽器奏者のスタミナ・耐久力の問題を考察する

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