準備は身体がやってくれる

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明確なプランが身体を準備してくれる

管楽器の演奏には、呼吸の力をたくさん使います。
種々の腹筋、そして骨盤底筋群。腰部や腹部で非常に強い力を必要とします。
文字通り、力を使う。能動的に「力を使う/動かす」のです。

強い圧力を胴体に作り出しており、それに対応して安定を保つため胴体全体も張りがあります。楽器を支える為にも筋肉の張りは高まります、全身の力を使います。安定作用は受動的な力のものも多く含まれますが。

力を能動的にも受動的にも使うわけですが、それは何の為か?

音を奏でるためです。

力を使うタイミング、場所、量、方向。全ては奏でたい音が決めています。

その力を生み出すのは、その力を発揮するのに必要なタイミングに応じています。

力は能動的に使う。それはそうなのですが、この力を生み出しタイミングを測るための「準備」はどうなのでしょう?

私は「力を生み出し能動的に使う」という作業と「その力を生み出す準備」を混同していたようです。

奏でたい音を分かっていて、それに必要な動きを分かっていて、能動的に力を使い、動き動かせば、それらをまとめ準備する作業は身体がやってくれるということを忘れていました。

「自分」の責任でやるのは、

1:奏でる音を考え、
2;必要な動きを必要な力を使って能動的に行うこと。

それでよいのですね。
私は1と2の間の「準備・調整・統合」まで自分でやろうとしていました。
これは身体に任せてよい作業です。
身体のほうが「自分」よりうまくやってくれます。

自分がやろうとすると、絶対過剰になります。動きを硬く悪くする。姿勢も人工的になってしまいます。

身体は、明確に目的と手順を指示しておけば、あとはその通りに必ずやってくれます。

身体が硬いあるいは思い通りに行かないとすれば、それは目的または手順が不明確/現実とずれていて不可能なことなときです。

準備と調整は身体に任す。
自分の仕事は、指示と実行です。

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