【実力発揮・潜在能力引き出し型のレッスン】

アーノルド・ジェイコブズ→ロジャー・ロッコの系譜の教えを学ぶにつれて、最近レッスンで受講者の方にマウスピースを奏でてもらうことが以前より増えているのですが、

マウスピースだけ吹いてみてもらうと、「わたしの想定以上に」上手に吹いていらっしゃる受講者が多くて、

これ、わたしの想定が、楽器を奏でいらっしゃるときのご様子に影響されて下方偏向してるんです・・・。

つまり、受講者の真の力は私の想定以上だということです、

マウスピースを奏でることについてとなると、多くの指導者のレッスンでも教本などでもあまり呼吸法とかアンブシュアとか云々言わないですよね。

同じように、受講者がマウスピースを上手に奏でているとき、やっぱり呼吸法とかアンブシュアとかごちゃごちゃ考えていないんです。

ただシンプルに音を思い浮かべていて、そのままただ吹いている。

これでうまくいっているなら、その受講者は本質的に吹き方に問題はなくて、楽器を手にしたことを条件にいろんな余計な意識やネガティブな想起が発動してシンプルな吹き方が邪魔されてるだけ、ということ。

マウスピースだけを奏でている時と同じことを同じように、ただそのままやれるように楽器を吹いた時の条件を揃えればいいだけ。そして それはほとんどの場合、余計なことを省くだけ。

このように見立てたアプローチをすると、色々と客観的に見えることや聴こえることから 分析して(つまり、結果として表層的に現れてきているデータである)、ああかなこうかはと推測していくよりずいぶんシンプルに、そして 多くの場合より良い結果がより早く出る。

で、

私の想定よりマウスピースの演奏が上手というのは、私の想定、予想、印象に基づく推測が実はいかにあてになっていないかということを示している・・・。

まだ自分の中で新しいアプローチなので、レッスンの現場でなかなか思い出せずにいるが、とにかくまず最初にマウスピースを吹いてもらう方がいいかもしれない。

それで上手に演奏している、問題なく吹けてようだったら、楽器をつけても同じようにできるはずとそっち方向に予測してから実際どうなるかを見る。

これでうまく行かなかったら、それは今度は私の想定が相手の真の実力に合わせた結果として、現実の目の前の結果を上回っていたということ。

こっち周りからの予想と現実のズレから問題を突き止めていく方が、逆回りより、うまく言えないけど何かが全然よっぽど楽しい!

問題解決型のレッスンではなく、実力発揮・潜在能力引き出し型のレッスンという風にも言えるのかもしれない。

明日から忘れずに、レッスンの入りは必ずこのアプローチを取るようにしたい。覚えてられるかな?さすがにここまで書いたら忘れないか!

ちなみに 、マウスピースを上手く鳴らせないという状況というのも、そんなに珍しくはないのだが、今のところの漠然とした印象として、シンプルに ソルフェージュして普通にしっかり吸って エイヤと吹いてみてしまえば、少なくともそれを何回かやることを応援すれば、割と誰でもすんなり吹けるようになっていく印象がある。

この印象に割と真実性がもしあれば、やっぱり 楽器を吹くということもレッスンするということももっとシンプルで楽しいものになるということになよなあ。

Basil Kritzer

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