音大卒の若いホルン吹きとのレッスンで、胸式呼吸・腹式呼吸それぞれのコントロール方法を説明してやり比べてみて頂いたら、この方には腹式呼吸がめちゃくちゃハマりしっくり来て、音や演奏も非常に向上してとてもとても面白かった!
実際にはもっとグラデーションもあるだろうこと、私の個人的解釈でかることを前置きしておいて腹式呼吸・胸式呼吸のちがいを描いてみます。
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【腹式呼吸】
《方法》
・お腹の膨らませを強調しながら息を吸う
・吸って膨らんだお腹を膨らんだまま張る・押し出しながら保つ
《音色》
・まとまる
・落ち着く
・芯ができる
・暗めになる
《利点》
・息をあまり使わず吹ける
・確実に発音しやすい
・ホルンならアレキ103と相性が良いかも?
《注意点》
のどが詰まる「いきみ」に陥りやすい。とにかく喉を楽なままで!
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【胸式呼吸】
《方法》
・肩が天井につかんばかりに思いっきり吸う
・吸って開いた胸、持ち上がった肩、拡がった肋骨をそのまま広く保つ
《音色》
・開放的
・明るい
・力強い
・柔かい
《利点》
・自然で健康的
・響きが自然で豊か
・音量出しやすい
・ホルンならガイヤー巻きと好相性?
《注意点》
小技やごまかしが効きにくいかも?
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*腹式お手本ホルン奏者*
ラデク・バボラク
*胸式お手本ホルン奏者*
デイビッド・クーパー
*合成してるっぽいホルン奏者*
シュテファン・ドール
ウィーン・フィルの奏者たち
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この数日で、腹式呼吸が分かったら途端に色々噛み合ったひと、胸式呼吸が分かったら途端にラクになりスルスル吹けた人、数人ずついました。
腹式呼吸・胸式呼吸は、どうもやはり人により相性がはっきりあるようです。
決定メカニズムは、まだ分かりません。
Basil Kritzer