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一年4ヶ月ぶりの学校吹奏楽部指導。
中学生クラリネット吹きとのレッスンでは、お題は『連符になると息が入らなくなり、最後までもたない』という悩み。見せてもらうと、はじめから胸部から下がカチコチで喉あたりでどうにか息を吐いている状態。様子を観察し総合的に判断し次のことを試した。
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【エアークラリネット選手権!】
①連符箇所を、そこを問題なく吹ける先輩に吹いてもらう。
↓
②それを聴きながら、音は鳴らさずに楽器を構えて運指だけ行う
↓
③マウスピースを口から離し、また先輩の音を聴きながら、今度はフーーーとしっかり息を吐きながら運指も行う
↓
④吹いてみる
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するとほぼ丸々うまく吹けた。力みは取れ、息がスーッと吐けている。
◎ソルフェージュ
◎運指
◎息
という必要構成要素を個別リハーサルして、組み合わせ。それが効いた。
しかし本題はこの先。
バジル
『今楽に上手く吹けたのと、ふだんと、心や頭の中はどうちがう?』
中学生クラリネット吹き
『いつもは、「間違えたらどうしよう」と不安になりながら吹いている』
バジル
『・・・なるほど!間違えてはいけないと思ってるんだね?』
中学生クラリネット吹き
『はい』
バジル
『人の物は取っちゃいけないし、人の顔を叩いたらいけないし、他人の悪口も言ったらいけない。ゴミのポイ捨てもダメだし動物をイジメるのもダメ。でも音楽で音が外れたり思い通りにできないことはいけないことじゃないんだよ?間違えたことのない人、ミスを一切しない人なんて一人もいないよ。
間違えたらいけない
間違えたらどうしよう
間違えたら
迷惑かかっちゃう
人にどう思われるだろう
こんな自分はダメなんじゃないか
これ全部僕もいつも思ってしまうしたくさんの人がよく思ってしまうことだけど、全部ずれた思い込みなんだ!
試しに
マチガエヨウ
マチガエテダイジョブ
っていう歌詞を付けて歌ってるつもりで吹いてみよう!』
↓
中学生クラリネット吹き、さっきよりさらに素敵に吹けて、うまくいかない箇所も減った!!
多感な中学生たちに、こういう大事な話をできたこと、こういう理解が演奏をいかに助け、前進につながるかリアルな瞬間を共有できたこと。とても良かったです。
Basil Kritzer