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書いてある音を『出せたか・出せなかったか』を気にしているとどうなるか。
音質
音色
表情記号
音量の変化
などに意識も関心もすっかりいかなくなりがち。
元凶は『ハズしたらダメ、ミスしたらダメ』という前提にある。
ハズすのもミスするのも、物理現象だから自己叱責するのに適した対象じゃない。
あんな感じにできたらいいな、こんな風にやりたいな” という想いをもってやってみる。
それとどれくらい近かったか。
どんなふうにちがっていたか。
ときには想像以上のものや想定外の結果もあるだろう。
望んでいたことと、実際におきたこと。その一致度とちがい度合いから発見と学びが導き出される。
だから、ハズす・ミスするの自己叱責は、学びと発見のデータ収集の拒否になり、図らずも習熟を妨げるのです。
Basil Kritzer