変化・変容ののプロセスの第4段階、解決策または新しいプラン。
ここらは、言うなれば実行の段階です。
観察からアイデアを得て、それを実験し、試行錯誤を経てこれからどうするかがはっきり分かった時点がこの第4段階です。
その前の「実験」や「試験錯誤」のところでは、
まだ分からないのです。
そこが醍醐味なんですけれど、「一体何をどうすればいいのか、まさに見つけていっている最中」です。
シリーズを読んで頂いている人の中には、もう気づいた人もいるでしょうが、
第1段階?第3段階は同時進行的に起きていることも当然あります。
観察するという事自体が、試行錯誤のプロセスに入っていることもあるだろうし、
観察を通して得たアイデアが、実験して確かめる必要もないくらい、的を得ていることもあります。
ですので、この第3段階までを準備段階と捉えるといいでしょう。
そして、今回の第4段階からが、実行段階なのです。
何をすべきか、もう分かっています。
その実行のために第3エネルギー信頼
が必要となります。信頼については、次稿で説明しますので、解決策・新しいプランに話を戻します。
では、ホルン演奏に当てはめて考えてみましょう。
例えば、観察をし、理解が得られ、実験と思考錯誤の結果として、
いままでのやり方(古いプラン)
・息を吸うとき、口から音を立てて、口をわざと開けて頭を後ろに傾けて吸う。
・肩は動かないように、お腹を前に突き出す。
・お腹に空気を入れるつもりで胴体に力を入れて、腹式呼吸をするつもりでやる
が、解剖学的に見ても不正確で、名人の演奏と呼吸の動きを観察してみてもどうやら違い、結果として力むばかりで息をたくさん吸う事にも思い通りに演奏する事にもマイナスになっていることが分かったとします。
そして得られた納得のいく別のやり方(新しいプラン)が
・楽器演奏の時、息は吐いていれば自然と入ってくるのだから、無理に吸おうとする必要は ない。
・鼻から空気を吸った方が喉の抵抗はかからず、効率が良い。
・また鼻腔内でフィルターされるので健康であり、より自然である。
・口は休んでいるので、アンブシュアの形成もしやすい。
・空気が入るには肺であり、肺はお腹にはない。
・肺を囲む肋骨は背骨との関節で一本一本が動ける。
・だから、胸郭がたくさん大きく動くのが呼吸そのものであり、胸郭に乗っている腕構造も 当然動かされる
・したがって、肩は自由に動けるものであり、固定するのはマイナスにしかならないので、 やめる
・腹式呼吸にこだわるのはやめて、全身の自然な動きを許す
だとします。
ここまで理由づけと納得があったら、もうそれは何をすべきか分かっているので、実行段階に入っているわけです。
それをいざ演奏するときにもやってみるのに必要なのが、次稿で説明することになる
第三のエネルギー 信頼です。
「ランニングを極める アレクサンダー・テクニークで走りの感性をみがく」
早々 本を予約をして、明日 本屋さんに取りに行きます。
音楽をしない私ですが、ホルン考を楽しく読んでます。
先ほどマイミク申請してもらった私です。w
mixiのプロフィールからとんできました。
ブログの過去の記事も拝見しました!
すごく興味深い内容ばかりで、勉強になります。
これからも読ませていただきます♪
さっさん
その本、うちのスタジオは出版の関わってないですが、スポーツ分野へのアレクサンダーテクニークの応用があることを日本でも明らかにしてくれて、とても期待しています。
いまフィットネス関係者がアレクサンダーテクニーク教師になるための勉強を始めていて、スポーツ界にこの原理が積極的に活かされたら、実に多くの故障を救うとともに、予想以上のパフォーマンス向上も目の当たりにされるようになるだろうと思います。
ネコばやしさん
おっ!
ブログやってるんですね!
お気に入りに登録します。
学校始まったら、先生やクラスメートの写真を載っけて下さいね
(^_^)/
ぼくも無類のネコ好きです;;;