感覚は後からついてくる

ものすごくウマく吹けたとき、なんかとてもしっくりくる吹き方ができたとき。
そんなとき、独特の感覚がありますよね。

しかし、それが罠です。

どうしても、「あのときの感触」「そのときの感覚」を再現しようとあれこれやってしまいます。
しかし、大概これは失敗します。

なぜなら、感覚や感触は動きや変化の結果報告・事後報告に過ぎないからです。

さらに、感覚は相対的なので、ほとんど変わらない小さな差異を大げさに知らせる事もあれば(これはとても重要な機能です)、変化があっても大筋に変化が無ければ無視してしまったりします。

結局、「同じこと」でも「全くちがう」と感じられることもあれば、「すごく異なること」が「ほとんどいっしょ」と感じ取られることもあるので、やはり感覚は判断基準やガイドにはならないですね。

そして、感覚や変化の元となる「動き」は脳からの指令で形作られます。
これってつまり、「思考」です。

ですので、順序は

思考動き感覚

となるのです。

では、「うまくいったときの感覚」はどういう順番で生まれたのか。
もとを辿るとその「感覚」を生んだ「動き」があり、その「動き」を形成した「思考」があるわけです。

ということは、「うまくいったとき」に着目したいのは、「そのときに考えていた事」なんですよね!!

反対に、「いや〜な感覚」が出てきてこまるとき(アガリや恐れなど)は、「思考」を変えるように試みればいいと思いませんか?

是非試してみて下さい。

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感覚は後からついてくる」への7件のフィードバック

  1. 練習では全くダメなのに、本番だけうまく行ったこと、何回かあります。
    でも、そのとき何を考えていたのか…思い出せません(^^;
    無我夢中、必死、背水の陣、清水の舞台から…そんな感じだったことは覚えています(笑)
    本番は先に進むことしか考えないので、瞬間瞬間の記憶は消えて行ってしまうんでしょうか。
    思い出せたらいいのに。

  2. massyさん

    おはようございます。
    コメントありがとうございます。

    massyさん、massyさんのコメントの中にはっきりと「うまくいったときの思考の状態」が書かれていますよ!

    無我夢中、必死、自分自身を賭けて「先に進むことしか考えていなかった」んですよね。素晴らしい。

    ということは、それを意図してみるよ良いんじゃないでしょうか。

    普段の練習用にアレンジすると
    「音楽、音、今やっていることに注意を向けよう」
    「音階を進んで行くことを考えよう」
    などなど。

    massyさんの成功体験は典型的に、「今・ここ」に自分の意識がフォーカスしていった結果のように思えます (^_^)b

    ということは、

  3. massyさん

    「必死になる」の内容によりますね。

    「必死」が身体の緊張を指すなら、その緊張が望む結果につながるものなのかどうか、よく観察してみると良いかもしれません。

    鍵となるのは、massyさんが「必死になったらうまくいった」ときに、「考えていたこと」の中に成功につながるものがあった、ということだと思います。

    コメントを読む限りでは、必死になってたときの「先に進むことを考えていた」というところがポイントになっていそうだな、と思います。

    ひょっとしたら、「必死」にならずとも、「先に進む」ことを考えると良いのかもしれませんし、そのときその場の状況や現況に注意を広げていってみるのも良いのかもしれません。

    色々選択肢や可能性があるでしょうから、気長に観察すると、何か見えてくるかもしれませんね (^_^)

  4. ありがとうございます。
    今日の練習は、まずまず吹けました。
    吹いている最中に考えることは、だいたいまとまってきましたし、それでうまく行くようです。
    ただ、待っている間が、問題になってきました。
    ソロを待つ間が(長ければ長いほど、より)難しい。
    知らず知らずのうちに、自分が縮んでいっている気がします。
    どうしていたらいいですかね…。

  5. massyさん

    おはようございます。

    さっそくアイデアが出てきて、それなりに成果が上がってるようで、良かったですね (^0^)

    吹いている最中に考える事は、そのときの全体の状況や、これまで自分が経てきた過程に応じてきっと常に変化すると思います。
    それがつまり、絶え間ない向上につながってくると思います。

    さて、ソロを待つ間の難しさ。
    これはきっと、ホルン吹きはプロアマ問わず感じているのではないでしょうか。
    そして、「縮んでいる気がする」とのことですが、それに気が付かれている時点で大きなアドバンテージだと思います!

    じゃあ、「縮ませている思考」が背景にあるかもしれません。
    ですので「伸び伸びできる考え方・動き方」を模索していってみると面白いのではないのでしょうか。

    また、これは Cathy Madden (キャシー・マデン)さんというアメリカのアレクサンダー・テクニーク教師から教えてもらったことですが、「興奮」の感覚と「恐怖」の感覚は、体感としてはよく似ていることがあるんです。

    どちらもアドレナリンが出ます。
    しかし、本番中、特にソロが回ってくる直前というのはアドレナリンが多く出るでしょう。これは、身体が「集中力」を高めてくれているのです。エネルギーが湧いて来てるわけです。
    ですから、必要な事だしむしろありがたい事なんですよね。

    身体は状況に対し最適な準備を進めています。
    ですが、アドレナリンが身体を巡り、筋肉の張りが高まって感覚が鋭敏になるという現象が「恐怖反応」に似ていますから、過去の経験からそれを「恐怖」と混同してしまうらしいのです。つまり、適切な反応に「恐怖」という解釈をすることで、実際に「恐怖反応」が起き始めてしまう。

    ですから、解釈を変えて、ソロを待つ間に感じることは、これからくるソロを吹く為の「エネルギー」だと思ってみましょう。
    うまくいけば、練習中には出来ないような演奏が本番でこそできると思います。特別なエネルギーが湧いてきてるわけですから!!!

    ぼくはこの考え方を教えてもらって、すごく役立っています。

  6. なるほど!!!!!
    ありがとうございますm(_ _)m
    エネルギーが湧いてくるイメージですね!!!!!
    それ、行けるかも知れません。
    やってみますp(^^)q

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