アンブシュアその②〜演奏中の唇の形とはたらき〜

新訳:Singing on the Wind です。前回はこちら





【演奏中の唇の形とはたらき】

マウスピースの中の唇の基本的な役割は、供給された息で振動を作ることにあります。

この振動によってホルンを特定の音程で共鳴させることが起きます。この「特定の音程」が望み通りだと嬉しいね、ということです!

低い音程ではマウスピースの中で唇によって形成されたアパチュアは大きくて緩く、これが遅い振動を可能にします。高い音程ではアパチュアはより小さく唇は引き締められており、これがより速い振動を作ります。

マウスピースのリムの中の筋肉のはたらきは、必要な形と張りのアパチュアを形成することにあります。

一方、マウスピースのリムの外側の筋肉のはたらは、そのような適切なアパチュアの形成を最小限の労力で行うことができるようにすることにあります。

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つづく
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6 thoughts on “アンブシュアその②〜演奏中の唇の形とはたらき〜

  1. バジル先生、こんにちは。

    私はホルンを吹くときずっと、唇が息によってこじ開けられるという動作ができず、アパチュアが開いてしまいます。
    自然な状態を作ろうとしても、息を出そうとすると、唇や顎が力んで、無理やり閉じる力が働いて、開くときもプツっという雑音が入ってから開きます。
    かといって唇の力みを少なくしようとすると、緩んでアパチュアが開いてしまいます。
    これは、マウスピースのみや何もない状態でやっても同じようなことになりました。

    どうすれば、息で唇を開く感覚が得られるでしょうか。

    • ハルさん

      息を出そうとするときに、唇や頬に力が入るのは、基本的に正しいです。
      そういうちからが働かないと、唇が振動する状態に持っていけないですから。

      あまり前もって「どんな感覚であるべきか」を決めつけるのではなく、
      「唇や頬に感じるちから」に対しては、「ひとまずそれでOK」と思いながら、

      ・マウスピースを口につける
      ・奏でたいフレーズや音を考える
      ・吹いてみる

      ということに意識を向けてみるとどうなるでしょうか?
      良いかどうかは、唇という単品でなく、全体的な音の結果と全体的な演奏のし心地で判断してみてください。

      Basil

      • ご返信、ありがとうございます。

        そのようにやっていて思ったのですが、根本的な問題として私は音を外すことを恐れていたようなのです。

        そのせいで、明らかに無駄な力みが発生しています。

        それによって、ブレスした時に唇が閉じるより先に前に突き出すような動作が起きていたり、舌を引っ込めるような動作が起きていたりします。

        これらを改善する場合、この原因を排除するというより、音を外さないように、という思考をやめた方がいいでしょうか。
        また、このような改善をしているのに、「音を外したら怒られる」という状況が多く存在します。
        このような状況とは、どのように付き合っていけばいいでしょうか。

        • ハルさん

          演奏に必要な、物理的なアクションに注意を向けたからこそ、
          それを邪魔している思考を見つけたわけですね。

          基本的には、あまり気にする必要ありません。

          どれだけ「外してはいけない」「外したくない」と思ってはいても、それは演奏のアクションとは関係ないので、
          演奏に必要なアクションを意識し実行していれば音はより当たりやすくなってくるからです。

          「音を外したら怒られる」という状況は、基本的にプロから初心者まで、
          演奏をよくする効果がなく、演奏を妨害する「悪い」ものです。

          それを分かっておけば、頭の片隅で「怒るあんたがおかしい」と思っておくだけでも、
          だいぶ強くなれるというか、影響力は減ると思います。

          実践的には、「音を外したくない」という思考が邪魔をするときは、「全部音を外すぞー!」と強めに明るい感じで心の中で大声でわざと唱えるようにすると、
          効果的なことがかなりあるように感じます。

          Basil

          • ありがとうございます。

            音を外したくない、という思考を抑えることは段々できてきた気がしますが、肝心なところで何かブレーキがかかってしまいます。
            考えられる原因は、
            ・音を出そうとして息が強くなってしまっている
            ・アパチュアの開きを抑制するため、唇の締め付けが強くなっている
            ・プレスをする際に何らかの力が働いて、唇が力んでいる

            どれも自分の中で「音を出そう」という思考によって生まれている可能性が考えられます。
            吹こうという意志が裏目に出る場合、どうすればいいでしょうか。

            • ハルさん

              思考を抑える必要はないし、実際のところいくら抑えようとしても、
              考えないようにすればするほど考えてしまいます。

              必要なのは、

              ・演奏に必要なことについて「考える」

              ことです。

              それをすれば、そしてそれをしようとしていれば、それだけで演奏に関係のないことや邪魔なことは
              考えの中から遠ざかったり、影響力が弱まったります。


              「音を出そう」という思考で、悪いことが引き起こされることはないと思います。

              たぶん、「音を出そう」の中や、「音を出そう」にくっついた形で、「外さないように」があるんじゃないかな?

              「音を出そう」と考えたときに「こうこうこうして」という、やり方の部分をくっつけて考えることを
              まずはしばらくわざとやってみてはいかがでしょう?

              やり方は

              ・マウスピースを口につける
              ・奏でたいフレーズや音を考える
              ・吹いてみる

              でしたね。

              「マウスピースを口にくっつけて、奏でたいフレーズや音を思い描いて、吹いてみることで音を出そう」

              という、ちょっと長くて面倒ですが、それをいちいち考えてみるよにするとどうなるでしょう?

              Basil

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