アンブシュアが左右で見た目がちがっても心配ない

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トランペット演奏愛好家の方からの質問です。

粘膜奏法の定義などについてお話ししました。




【質問者】

高校時代、部活で吹奏楽部に所属しており、トランペットを始めたのですが、当時はとにかく音を出さないと顧問の先生に怒られるので、無理やり音を出していました。

その時はおそらく粘膜奏法だったと思います。


社会人になり、またトランペットをやろうと思い立って、粘膜奏法はやめ、アンブシュアを治すことにしました。
現在は超高位置タイプのアンブシュアで、低い音は少し出にくいように感じます。

アンブシュアはこれから慣れていくとしても、一つ気になる癖があります。それは口の周りの筋肉の力み方です。

私はなぜかトランペットで音を出そうとすると右側だけに力が入ってしまい、どんな音でもどんな音域でも、右側の頬だけにえくぼができるような状態でないと吹けなくなっていました。


こんな状態で上達するのでしょうか…。
なにかアドバイスがあれば、ぜひお聞かせ願いたいです。



【バジル】

こんにちは。


〜粘膜奏法〜

粘膜奏法というのは、正確には唇をまくり出して内側の湿った部分にマウスピースのリムをセットすることを指します。

唇にリムがかかっている、赤い部分にリムが収まっているだけでは粘膜奏法とはならず、
問題ではありません。(唇の赤い部分は粘膜ではありません)

参考:
『唇の赤いところで吹いても大丈夫』https://basilkritzer.jp/archives/5030.html


〜アンブシュアタイプ〜

超高位置タイプとなるような当て方は、しっくり来ていますか?

もし前述の「唇の赤い部分にマウスピースのリムがかかっている」ことを理由に粘膜奏法だと判断してそれを以って当てる位置を大きく変えているとすれば、元々の当て方に戻すことを検討する価値があるかもしれません。



〜右側のこと〜

顔の筋肉の使い方が非対称なのは、それ自体はまったく問題ではありません。

見た目や非対称性を気にしているのあれば、まったく心配・気にする必要ありません。

そういう非対称的な見た目の吹き方をしているひとはいっぱいいます(名手にも)。








そもそも対象的であるべき合理的理由は、奏法面からは存在せず、骨格や歯並びがそもそも非対称的なので、それにフィットした当て方から作り上がっていく吹き方の見た目が

非対称的なのはなんら不思議ではありません。

参考:
『アパチュアが真ん中である必要はない』http://basilkritzer.jp/archives/6280.html



【質問者】

お返事いただき、ありがとうございます!

・粘膜奏法について
→おっしゃる通り、下唇の内側をまくりだしてマウスピースを押さえつけているような状態でした。音が出ないことはないのですが、高音になるにつれて張り詰めたようなキンキンな音しか出ませんでした。誰に教えられたわけでも無かったため、この吹き方で正しいと思い込み、3年間を過ごしました。


・アンブシュアタイプについて
→今はまだアンブシュアの位置を治したばかりで、まだしっくりくるというような段階までは来ていません。ただ、他のアンブシュアタイプよりは綺麗な音が出ます。まだ慣れていないせいか、吹き続けていると疲れて少しノイズが混じったような音になってしまいますが・・・。


・右側のことについて
→非対称になること自体は問題ないと言っていただけてとても安心しました!見た目が気になっている、というよりは、私の周りの人たちは比較的に左右対称に力が入っているように見えたので、自分の吹き方が正しいのかどうか自信がありませんでした。歯並びはあまり良くなく、右側の前歯が少し前に出ているせいか、どうしてもアンブシュアは左側に寄ってしまいます。骨格や歯並びにフィットした状態だからこそ、右側に力が入っているような吹き方・見た目になっているのかもしれません。



【バジル】

>>右側の前歯が少し前に出ているせいか、どうしてもアンブシュアは左側に寄ってしまいます

これは「左側に寄っている」と表現するのは、とくに合理的理由なく「見た目上の真ん中が正しい位置」とカンあげているからですね。

「その見た目上の左側が、自分自身のアンブシュアの中心」

と考える方が実際はより正しいのだと思います。





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