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【無駄な動きってなんだろう?】
伝説のトランペッター、ハリー・ジェームス。
見てください、この柔軟で自由な背骨や肩の動きを!
余裕たっぷり。しかも男前。
ムカつきますね。
おっと嫉妬してしまった!
さて、本題。
これは必要な動きなのでしょうか?
もしかしたらそうではないかもしれません。
でも、だからといって無駄な動きなのでしょうか?
不必要=無駄というのは成り立ちません。
無駄な動きは、それによって邪魔や損をしている動き、と定義してみましょう。
その動きの『せい』で起きる望まぬ結果があるときだけ、無駄なんです。
ですから、ある動きを無駄と指摘するなら、それは
①その動きを減らす・止めることが可能で
②動きを無くしたら結果が良くなる
ものでないといけません。
それができないなら、その動きは無駄ではなく、何か必要があったり代用であったりすると考えてみましょう。
ハリー・ジェームスの場合は、もしかしたら奏法的な必要ではなく、表現・ダンスの領域に本質的には近いのかも、と思います。
おそらくそれを禁じると、彼の演奏の何かを少し損ねると思います。
Basil Kritzer